「ナカライテスクです。試薬を扱っています。」

私たちが自己紹介をする時、この挨拶だけで話がスムーズに進むことは実はそれほど多くありません。というのも、「試薬」というフレーズは、一般的にはあまり馴染みの無いものだからです。

試薬とは一般的に、研究開発試験や分析に使用される薬品を指す言葉です。
ひとくちに研究開発・分析と言いましても、その分野は研究者によって多種多様です。それゆえ、試薬の商品群も生体由来のものから化学的に合成・精製されたものまで多種多様となります。また試薬の中には、塩化ナトリウムのようにその性質がよく知られている一般的なものもあれば、人体に影響を及ぼすもの、爆発性のものなど、街の商店で市販するにはそぐわない専門的な薬品もあります。

ナカライテスクは、それら試薬およびその周辺で使用される機器を総合的に取り扱っている会社です。

弊社の設立は1958年です。弊社の前身である半井化学薬品株式会社の設立がそれに当たりますが、さらにその前身である和漢薬商の半井萬助商店の創業を含めると、弊社の歴史は1846年まで遡ることができます。それ以来の長きに渡って、弊社は広い意味での「薬」を取り扱うことを社業としてきました。

試薬というのは面白い商材です。最新の研究開発動向をキャッチして、どんどん新しいものを市場に送り出していかなければならないというファッション性の高い面もある一方、いったん定番化した商品は、できる限り同じ商品を、同じクオリティで市場に提供し続けなければならない、さもなければ研究開発の基礎が揺らいでしまうという、社会のインフラストラクチャーを担う一面もあります。
私たちはその両面において、少しでも多くの方から喜んでいただくために、試薬と真摯に向き合い、そして成長してきました。

ナカライテスクは、試薬を通じて、科学技術の発展に貢献している会社です。

代表取締役社長 半井 大