3C18-EB
- 塩基性化合物に対してシャープなピーク形状
- 粒子径 3 µm とエンドキャップ技術により高分離を実現
適合する使用例
・低分子医薬品などの品質管理に
・塩基性化合物などのテーリングしやすい化合物に
・高分離が必要なときに
塩基性化合物を分析されている方へ
一般的な C18 カラムにおいて固定相が結合していないシリカゲル表面(残存シラノール)と塩基性化合物が好ましくないイオン的な相互作用によりテーリングなどを引き起こす場合があります。テーリングを起こす条件下では、正確な定量分析や微量成分の分析が困難となります。
コスモシール 3C18-EB は、従来の C18 カラムとは全く異なるエンドキャップ処理を施すことにより残存シラノールに対して高い遮蔽効果が得られました。このことにより塩基性化合物に対して従来のカラムと比較して非常に良好なピーク形状となります。
塩基性化合物分析例‐1
分析条件 | |||
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カラムサイズ | 4.6 mmI.D. × 75 mm | 検 出 | UV 254 nm |
移動相 | アセトニトリル:20 mmol/L Phosphate Buffer (pH 7.0) = 60:40 |
サンプル | 1. Amitriptyline (0.2 mg/mL) 2. Propylbenzene (I.S.) (2.0 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 1.0 μL |
塩基性化合物分析例‐2
分析条件 | |||
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カラムサイズ | 4.6 mmI.D. × 75 mm | 検 出 | UV 235 nm |
移動相 | アセトニトリル:20 mmol/L Phosphate Buffer (pH 7.0) = 40:60 |
サンプル | 1. Dextromethorphan (0.5 mg/mL) 2. Benzene (I.S.) (7.5 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 1.5 μL |
酸性化合物や金属配位性化合物を分析されている方へ
酸性化合物
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 75 mm |
検 出 | UV 254 nm |
移動相 | アセトニトリル:20 mmol/L Phosphate Buffer (pH 7.0) = 30:70 |
サンプル | 1. Salicylic Acid (1.0 mg/mL) 2. Ethyl p-Hydroxybenzoate (I.S.)(0.05 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 1.0 μL |
金属配位性化合物
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 75 mm |
検 出 | UV 254 nm |
移動相 | アセトニトリル:20 mmol/L Phosphoric Acid = 10:90 | サンプル | 1. Oxine-copper (0.03mg/mL) 2. Caffeine (I.S.) (0.3mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 2.0 μL |
分析再現性に困っている方へ
残存シラノールに対する遮蔽効果が低い C18 カラムにおいて塩基性化合物を分析する場合
1) 有機溶媒や緩衝液が 3 液以上の移動相
2) 単純な移動相にイオンペア試薬や各種添加剤を加えた移動相
3) 緩衝液の pH がさまざまな移動相
などの複雑な分析条件で行う必要がある場合があります。このような複雑な移動相条件は、調製に手間がかかる、分析再現性に欠けるなどの問題があります。コスモシール 3C18-EB を用いることにより上記のような複雑な移動相条件を用いることなくシンプルな移動相条件で分析することが可能となります。
シンプルな移動相条件で分析可能に
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 100 mm |
検 出 | UV 237 nm |
流 速 | 1.0 mL/min | サンプル | 1. Amlodipine (0.0077 mg/mL) 2. Benazepril (0.0225 mg/mL) |
温 度 | 40℃ | 注入量 | 50 μL |
ルーチン分析をされる方へ
コスモシール 3C18-EB は、合成スキームを簡便化することにより充填剤合成再現性が非常に高くなります。Lot 間差が非常に少ない製品です。医薬品類の品質管理などルーチン分析に有効なカラムとなります。
優れた再現性
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 150 mm |
検 出 | UV 254 nm |
移動相 | アセトニトリル : 水 = 60 : 40 | サンプル |
1. Acetophenone (0.05 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 1.5 μL |
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 150 mm |
検 出 | UV 254 nm |
移動相 | アセトニトリル:20 mmol/L Phosphate Buffer (pH 7.0) = 60:40 |
サンプル |
1. Amitriptyline (0.2 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 2.0 μL |
酢酸アンモニウム緩衝液条件下での分析例
LC-MS を用いる際に多用される酢酸アンモニウム緩衝液条件下においてもコスモシール 3C18-EB は良好なピーク形状を示します。安心して LC-MS にお使いいただけます。
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 75 mm |
サンプル |
1. Amitriptyline (0.2 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | ||
検 出 | UV 254 nm | 注入量 | 1.0 μL |
USP 記載薬剤の分析例
分析条件 | |||
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カラム | COSMOSIL 3C18-EB 4.6 mmI.D. × 100 mm |
検 出 | UV 302 nm |
移動相 | A;アセトニトリル:36.7 mmol/L Phosphate Buffer (pH 7.6) = 10:90 B;アセトニトリル:36.7 mmol/L Phosphate Buffer (pH7.6) = 80:20 B conc. 0 → 20%(0 → 10 min), 20 → 100%(10 → 30 min) |
サンプル |
1. Omeprazole related compound A (0.001 mg/mL) |
流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 40℃ | 注入量 | 20 μL |
価格表
分析カラム(粒子径 3 µm)
COSMOSIL 3C18-EB
※1:Guard Cartridge は 2 個入りです。別途にカートリッジホルダーが必要です。
※2:バリデーション対象カラム
上記以外のカラムサイズをご要望の際はお問合せください。