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⑥ グラジエント溶離法におけるベースラインの乱れ

はじめに

グラジエント分析を行う場合、移動相の混合が不十分な場合や、水に含まれる不純物によって、クロマトグラムにピークが現れます。
移動相の混合によるピークについては、ミキサーを取り付けることによって改善できます(ベースライン1→2)。
水によるピークは、逆相系カラムを用いたグラジエントの際、一般に有機溶媒濃度の低い移動相を初期移動相とし、徐々に有機溶媒濃度を高めていきますが、この時水の中の不純物が有機溶媒濃度の低い条件下で逆相系カラムに吸着され、有機溶媒濃度が高くなるとその吸着した不純物が溶出してくることに起因します。
このピークはプレカラムを取り付けることにより、水中の不純物をトラップできるため改善できます(ベースライン2→3)。プレカラムには、5C18-AR-IIの 4.6 mmI.D.×10 mm や10 mmI.D.×20 mmを使用して下さい。