His-tag融合タンパク質用染色液
His-Detect In-Gel Stain
電気泳動後のゲル中のHis-tag融合タンパク質を短時間、簡便な操作で目視により確認できる染色液です。
特長
- 1時間でHis-tag融合タンパク質を確認可能
- 染色と洗浄のみの簡単な操作
- 約 30 pmol のHis-tag融合タンパク質を確認可能(30kDaのタンパク質では900ngに相当)
- 蛍光イメージアナライザー、トランスイルミネーターなどの機器不要
- 本品で染色後CBB染色、銀染色も可能
製品概要
His-tagにコバルトが配位することを利用し、His-tag融合タンパク質を色素により染色します。
注)サンプルに目的タンパク質以外の金属結合性タンパク質が含まれる場合、非特異的なバンドが見られることがあります。
1回の使用量は、ミニゲル1枚(10×10cm)で50mlです。これより少ないと感度が低下しますのでご注意ください。
使用例
ウェスタンブロッティングとの比較例
DHFR-Hisを発現させた大腸菌ライセートを段階希釈しSDS-PAGEを行った後、本製品でHis-tag融合タンパク質の染色を行いました。(図1)
染色後、同一ゲルからウェスタンブロッティングを行い、化学発光法および発色法でHis-tag融合タンパク質を検出しました。(図2、図3)
本品での染色結果はウェスタンブロッティングでの検出結果と一致していることがわかります。M1:ビオチン化マーカー
M2:プレステインドマーカー
ウェスタンブロッティング条件
- 一次抗体
- :Anti-6xHis(#04428)
- 二次抗体
- :Anti-Mouse IgG(Goat), HRP Conjugate
(SantaCruz #SC-2005) - 化学発光検出
- :Chemi-Lumi One L(#07880)
- 発色検出
- :Peroxidase Stain Kit(#26652)
ビオチン化マーカーの検出は、二次抗体反応時にStreptavidin Horseradish Peroxidase Conjugate(#02517)を加えて行っています。
検出までの比較
His-Detect In-Gel Stain | ウェスタンブロッティング | |
---|---|---|
工程数 (洗浄工程は除く) |
1 本製品反応 |
5 トランスファー→ブロッキング→一次抗体結合→二次抗体結合→酵素反応 |
総操作時間 | 60分 | 300分以上 |
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