LEXSYは、ヤモリに寄生する原生動物Leishmania tarentolaeを応用したタンパク質発現システムです。今回このシステムに新しいベクターが追加されました。
誘導によりタンパク質発現を行うLEXSYシステムでは、発現させる領域を宿主の染色体へ導入します。
Jena Bioscience社が開発した新しいベクターは、目的タンパク質とBleCherryを同時に発現します。BleCherryの発現は、一方で抗生物質耐性 を与え、また一方では日光による蛍光発色により目的タンパク質の発現を直接確認することを可能とします。
固形培地上で、目的タンパク質を発現しているコロニーは桜色をしているため目検で確認でき、発現していないコロニーを更に解析しないように除外する ことができます(Fig.1)。
Figure1: BleCherryを共発現している誘導後のLEXSYクローン
BleCherry はシステムが機能しているかどうかやタンパク質が発現しているかどうかの指標となります。培養液から一部(0.1-1ml)を採取してその蛍光を測定すれば発現量をモニタリングすることができます。これにより回収するタイミングを計ることができます(Fig.2)。
Figure2: 誘導後48時間と72時間の培養LEXSYの蛍光強度
サンプル1mlを採取し蛍光強度を計測(ex 590nm / em 620nm)することで、i) 各サンプルの発現量のタイムコースをモニタリングし、ii) 各条件を検証した。-: テトラサイクリン無添加、+: テトラサイクリン添加10mg/l、H: コントロール(宿主のみ)
詳しくは新LEXSYの使用例をご覧ください。
LEXSY新ベクターは以前のLEXSYベクターに比べて約1kb小さくなりました。これにより大きな遺伝子断片(>5kb)をより簡便にクローニングすることが可能となりました。
便利なオールインワンのタンパク質発現キットです。常発現用や誘導発現用、細胞内発現用や分泌発現用それぞれを取り揃えております。
● LEXSY Strains & Cultivation Kits
発現用宿主です。宿主のみと培養関連品が一緒になっているキットがございます。
● LEXSY Media, Antibiotics, Additives
宿主培養の関連品です。
発現ベクターとプライマーです。
pLEXSY-2クローニングサイトに対応した制限酵素、リガーゼ、ポリメラーゼなどです。