ペルオキシダーゼ染色キット
本製品は、NaphtholとDiamineとの反応(Nadi反応)を利用したペルオキシダーゼ染色キットです。
特長
- ピコグラム量のペルオキシダーゼの検出が可能
- 鮮やかな赤紫色で表現
- バックグラウンドが低い
測定原理
本製品はNaphtholとDiamineとの反応(Nadi反応)を利用した超高感度染色法に基づき、さらに発色後の染色像を安定にした検出系です。
Nadi反応の反応様式
使用例
操作条件
サンプル:POD-IgG
サンプル量:10ng,5ng,1ng,0.5ng,0.1ng,50pg,10pg
使用膜:PVDF膜(ニトロセルロース膜でも使用可能です。)
化学発光法と比較して
①化学発光法に近い検出感度が得られます。
②化学発光法に比べ、バックグラウンドが低くなっています。
応用例
免疫組織染色応用例
従来よりウエスタンブロッティング、サザンブロッティングにお使いいただいておりますが、以下のように免疫組織染色にもお使いいただけます。
ペルオキシダーゼ染色キット(26652-70)
使用した組織切片:Human Digestive Tissue Parotid
一次抗体:ウサギ抗β-カテニン・ポリクローナル抗体 10μg/ml 室温2時間反応
二次抗体:ヤギ抗ウサギIgG、ペルオキシダーゼ標識体 3,000倍希釈
検出方法:ペルオキシダーゼ染色キット(26652-70)室温40分
参考文献
- K.Tanaka, Y.Miki, JOURNAL OF MEDICAL TECHNOLOGY 41, 1020-1024 (1997).
- Graham RC JR, Karovsky MJ, J.Histochem.Cytochem.14, 291-302 (1966).
- Chu NM, Janckila AJ, Wallace JH, et al, J.Histochem.Cytochem. 37, 257-263 (1989).
- Guthrie JD, J.Am.Chem.Soc. 53, 242-244 (1931).
- Conyers SM, Kidwell DA, Anal.Biochem. 192, 207-211 (1991).
使用上の注意
- 発色液を入れるトレイは、プラスチック製を推奨します。ステンレストレイを用いた場合、トレイと発色液の接触面に色素が析出する場合があります。
- ペルオキシダーゼ標識抗体を反応させた後の膜洗浄は、界面活性剤を含むりん酸緩衝生理食塩水(PBS)またはトリス緩衝生理食塩水(TBS)を使用してください。
- 調製した発色剤は、酸化反応により徐々に着色します。発色液は使用直前に調製してください。
- 発色原液は変異原性物質を含有しています。万一、皮膚に付着した場合は、大量の水で洗い流してください。
キット内容
包装内容 | 成分 | 容量 | 本数 |
---|---|---|---|
発色原液 | ナフトール誘導体/ベンチジン誘導体溶液 | 10 ml | 1本 |
緩衝液 | りん酸くえん酸緩衝液、過酸化水素水 | 200 ml | 1本 |
試薬の調製を使用直前に行い、調製後10分間以内に発色反応を開始してください。
試薬の調製後30分以上経過すると、良好な染色性能が得られない可能性があります。
価格表
製品名 | 規格 | 貯法 | 製品番号 | 容量 | オンライン カタログへ |
---|---|---|---|---|---|
Peroxidase Stain Kit for Immuno-blottingNuclease tested | SP | 冷凍 | 26652-70 | 1 kit |
※記載の内容は、'02年8月現在の情報に基づいております。