FAQ
蛍光タンパク質発現ベクターに関するご質問
対象製品 | ご質問 | 回答 |
---|---|---|
Kindling Red™ | 使用法が知りたいのですが? | 現在では、FRAP(fluorescence recovery after photobleaching:フォトブリーチング後の蛍光回復)実験により、比較的容易に生細胞内におけるタンパク質の局在変化を解析することが可能となってきています。本実験には共焦点レーザー顕微鏡を用いて任意の領域で自由にレーザーをON/OFFできます。FRAP法では、特定の領域にある蛍光物質(GFP融合分子)を、強力な光を照射することによって不可逆的にブリーチ(消光)し、その領域の蛍光強度を測定し、その後の同領域の蛍光回復を観察する実験です。またこれとは逆にブリーチしていない領域の蛍光強度を測定するFLIP(Fluorescence loss in photobleaching)という方法もあり、FLAPと相補的に分子動態の解析に用いることができます。 上記したように、共焦点レーザー顕微鏡であれば、一般的に特定領域にレーザーを照射する機能は搭載されているようです。EVROGEN社のKindling-Redは、その性質上、上記したGFPのように強い励起光により消光するのではなく、強い緑色光を照射した領域は蛍光が持続し、青色光の照射で消光するという特殊なものですが、この実験手法を用いるにあたっては、上記FRAP法と同様に共焦点レーザー顕微鏡を用いることで容易に行えます。 |
Phi-Yellow™ | 由来は、なんですか? | Phialidium sp. (Cnidaria; Hydrozoa; Hydroida; Leptomedusae; Campanulariidae). (コザラクラゲ)です。 |
Phi-Yellow™ | ベクターマップはありますか? | メーカWebサイト http://www.evrogen.com/p-phiYFP.shtmlをご参照下さい。 |
Kindling Red™ | 由来は、なんですか? | Anemonia sulcata chromoprotein, asulCP (ヘビイソギンチャクの色素タンパク質)です。 |
Kindling Red™ | ベクターマップはありますか? | メーカWebサイト http://www.evrogen.com/P-KFP-Red.shtmlをご参照下さい。 |
全般 | Stable Cell Lineが構築されていますか? | Stable Cell Lineの構築に関しては、特別な手法を用いられているわけではありません。一般的には線状化したベクターをトランスフェクションした後、薬剤マーカーでのセレクションを行うことが多いです。他メーカーのベクターでは染色体DNAとの組換えを起こすために、特別な配列を挿入したものなどが存在しますが、EVROGENのベクターに関してはそのような部位を挿入したものではありません。 |