有機太陽電池材料として期待される誘導体化フラーレンの分析
PCBM は、[6,6]-Phenyl-C61-Butyric Acid Methyl Ester (フェニル C61 酪酸メチルエステル)の略で、有機太陽電池材料として期待される誘導体化フラーレンの1種です。しかし PCBM は、変換効率が低くエネルギー変換向上のためさまざまな誘導体化フラーレンの開発がされています。これら化合物は、フラーレン分離用カラムを用いることにより分析・精製を効率的に行うことが可能となります。今回は、有機薄膜太陽電池向け各種誘導体フラーレンの分析例について紹介します。 (フラーレン分離用カラムはこちら)
分析例
誘導体化フラーレン異性体の分析例
誘導体化フラーレンを合成する際、数多くの類似体が生成されます。コスモシール Buckyprep で分析条件を最適化することにより、側鎖の数、位置の違う異性体を分離することが可能となります。
フラーレン分離用カラムによる PCBM、PCBB の分析例
コスモシール Buckyprep により PCBM と PCBB を完全分離することが可能となります。またコスモシール NPE によりフラーレン誘導体、C60 の溶出順が逆転します。
インデン付加体フラーレンの分析例
※掲載の内容は、'11 年 9 月現在の情報に基づいております。