
Core-Shell 型シリカゲル COSMOCORE 2.6 μm シリーズ
製品説明
物性
充填剤名称 | COSMOCORE 2.6C18 | COSMOCORE 2.6Cholester | COSMOCORE 2.6PBr |
---|---|---|---|
シリカゲル | Core-Shell 型シリカゲル | ||
平均粒子径(µm) | 2.6 | ||
コア平均直径(µm) | 1.6 | ||
シェル平均細孔径(nm) | 9 | ||
比表面積(m2/g) | 150 | ||
固定相構造 | ![]() |
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化学結合基 | オクタデシル基 | コレステリル基 | ペンタブロモベンジル基 |
USP カテゴリー | L1 | L101 | - |
結合形式 | ポリメリック | モノメリック | モノメリック |
主な相互作用 | 疎水性 | 疎水性 分子形状認識能 |
疎水性 分散力 |
エンドキャッピング処理 | あり | あり | あり |
炭素含有率(%) | 7 | - | - |
使用可能 pH 範囲 | 1.5 ~ 10* | 2 ~ 7.5 | |
最大耐圧 | 60 MPa |
*シリカベースのカラムでは一般的な使用推奨 pH は 2 ~ 7.5 の範囲になります。推奨 pH 外での使用は可能ですが劣化を早める恐れがあります。
Core-Shell 担体とは
Core-Shell 担体は、中心のノンポーラス粒子(Core)と外側の多孔質層(Shell)から構成されます。この Core-Shell 担体を用いることにより、フルポーラスシリカゲル担体と同一粒子径で比較するとシャープなピーク形状を得ることが可能です。言い換えると、フルポーラスと同様の性能を相対的に粒子径が大きい担体で得られるため分析圧力を大幅に軽減することができる担体と言えます。

COSMOCORE 担体のメリット
粒度分布がフルポーラス 1.7 µm 担体と比べて均一性が高い
フルポーラス粒子と比較すると、Core-Shell 粒子は粒子径が揃っています。粒子の高い均一性によりフルポーラス粒子よりも均一に充填することが可能となります。流路の乱れに起因するサンプル拡散を最少限に抑えることができます。

拡散幅がフルポーラス 1.7 µm 担体と同等程度
サンプルが充填剤粒子径を通り抜けるのにかかった距離を拡散幅といい、拡散幅が小さい程サンプルの拡散がしにくくなります。コスモコア 2.6C18 は、フルポーラス Sub-2 µm 担体よりも大きな粒子径にも関わらずフルポーラスSub-2 µm 担体と同等の拡散幅をもちます。拡散幅に起因するサンプル拡散は、フルポーラス Sub-2 µm 担体と同等程度となります。

お使いいただく前に 1 通常 HPLC 装置で使用される場合の注意点
コスモコア シリーズは、超高速LC用カラムですので、超高速液体クロマトグラフィー対応の装置をご使用ください。また、低分析圧力で超高速LC分析ができますので、通常のHPLC装置でもお使いいただけますが、装置の設定を変更する必要があります。
1.検出器のレスポンスの影響
超高速 LC 分析では高流速で分析するため一般的な検出器のレスポンスではピーク形状が悪くなる場合があります。そのため検出器のレスポンスは、0.1 sec 以下に設定することを推奨しています。

Conditions | |||
---|---|---|---|
Column | COSMOCORE 2.6C18 | Sample |
|
Mobilephase | Acetonitrile/Water=70/30 | ||
Flow rate | 3.0 mm I.D. × 75 mm:1.0 mL/min 2.1 mm I.D. × 50 mm:0.4 mL/min |
||
Temperature | 40℃ | Inj. Vol. | 3.0 mm I.D. × 75 mm:1.0 µL 2.1 mm I.D. × 50 mm:0.5 µL |
Detection | UV 254 nm |
2.使用装置の影響
超高速 LC 分析の場合、装置のデッドボリュームの影響を受けやすくなります。そのため内径 2.1 mm カラムをご使用の場合には、セミミクロ対応の検出器セル、インジェクター、および配管(0.1 mm)をご使用ください。

Conditions | |||
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Column | COSMOCORE 2.6C18 | Sample |
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Mobilephase | Acetonitrile/Water=70/30 | ||
Flow rate | 3.0 mm I.D. × 75 mm:1.0 mL/min 2.1 mm I.D. × 50 mm:0.4 mL/min |
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Temperature | 40℃ | Inj. Vol. | 3.0 mm I.D. × 75 mm:1.0 µL 2.1 mm I.D. × 50 mm:0.5 µL |
Detection | UV 254 nm |
お使いいただく前に 2 お使いの装置への適用について(接続タイプ)
コスモコアカラムの接続タイプは、Waters 社UPLC® カラムと同タイプ(UHPLC 型接続)です。コスモシールカラムの接続タイプは従来の Waters 互換タイプの接続(HPLC 型接続)であり、コスモコアカラムの接続タイプとは異なります。(UPLC® は、ウォーターズ・コーポレーションの登録商標です。)
1.エンドフィッティングの形状の差と接続について
接続タイプ | カラム側接続 | ||
HPLC 型 (コスモシールカラム) |
UHPLC 型 (コスモコアカラム) |
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装 置 側 接 続 |
HPLC 型 | 接続可 | 接続不可 (アダプタが必要) |
UHPLC 型 | 接続不可 (アダプタが必要) |
接続可 |
HPLC 型: 従来の Waters 互換タイプの接続 |
UHPLC 型: Waters 社 UPLC® 互換タイプの接続 |
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配管接続部の形状 | ![]() |
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フェラル先端から出ているチューブの長さが異なります。
コスモコアカラムエンドと装置フィッティングの互換性
①UHPLC型フィッティングをご使用の場合
そのままカラムと接続してご使用いただけます。
②HPLC型フィッティングをご使用の場合
カラムとフィッティングを接続するためには、変換アダプターもしくは可動式(高耐圧)フィッティングが必要となります。HPLC型接続の装置をお使いの場合は、変換アダプターもしくは高耐圧フィッティングを使用してコスモコアカラムを接続してください。
・SUSフェラルを配管に固着してご使用の場合
接続方法として変換アダプター(SUSユニオン+UHPLC型用に固定した接続チューブ)を使用して接続することができます。(この場合下記変換アダプター関連製品が必要となります。)
・PEEKフィッティングをご使用の場合
PEEKフィッティングは、カラム先端長が固着していないためカラムに合わせてそのままお使いいただくことができます。PEEK樹脂フィッティングの耐圧性には注意が必要となります。
関連資料
関連製品
変換アダプター関連製品
COSMOCORE / コスモコアはナカライテスク株式会社の登録商標です。
※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。