Calcium Phosphate Transfection Kit
Calcium Phosphate Transfection Kit は、培養細胞への遺伝子導入法として一般的な、リン酸カルシウム法によるトランスフェクション試薬です。本製品は、従来法と比べてリン酸カルシウム塩による細胞毒性を低減させ、トランスフェクションが困難と言われている初代培養神経細胞に最適化した製品です。
- リン酸カルシウム塩による細胞毒性を低減
- 初代培養神経細胞に最適化
- iPS 細胞由来神経細胞および株化細胞(接着細胞)にもトランスフェクション可能
使用方法
製品使用例
使用例 1:初代培養神経細胞へトランスフェクション後の細胞毒性評価
マウス胎仔脳の皮質由来初代培養神経細胞へ本製品を適用し、培養 10 日目(トランスフェクション後 3 日目)に細胞毒性の評価を行いました。

本製品を用いてトランスフェクションを行った場合、同じリン酸カルシウム法を用いた従来品を使用した場合に比べて、初代培養神経細胞の生存率が高い様子が観察されました。この結果から、本製品ではリン酸カルシウム塩による細胞毒性が低減されていることが示唆されました。
使用例 2:初代培養神経細胞への pmCherry-N1 vector のトランスフェクション
本製品を用いて、マウス胎仔脳の海馬由来初代培養神経細胞に pmCherry-N1 vector を導入し、その後の経過を観察しました。
トランスフェクション後 3 日目に、初代培養神経細胞を固定し、蛍光顕微鏡による観察を行いました。
その結果、細胞体と樹状突起で mCherry の強い蛍光が観察され、初代培養神経細胞への遺伝子導入が確認されました。

トランスフェクション後 7 日目に、初代培養神経細胞を蛍光顕微鏡で観察したところ、mCherry の蛍光を発する初代培養神経細胞の生存を確認することができました。

使用例 3:株化細胞へのトランスフェクション
本製品を用いて、pAcGFP1-N1 vector または pmCherry-N1 vector を 3 種類の株化細胞 (HeLa 細胞、HEK293 細胞、COS-7 細胞) に導入しました。蛍光顕微鏡観察の結果、それぞれの細胞で GFP または mCherry の発現を確認しました。
pAcGFP1-N1 vector を導入した各種株化細胞
HeLa 細胞 | HEK293 細胞 | COS-7 細胞 | |
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明視野画像 | ![]() |
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蛍光顕微鏡画像 | ![]() |
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pmCherry-N1 vector を導入した各種株化細胞
HeLa 細胞 | HEK293 細胞 | COS-7 細胞 | |
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明視野画像 | ![]() |
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蛍光顕微鏡画像 | ![]() |
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価格表
※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。