Tocris Bioscience 社 がんの血管新生を標的とした化合物
血管新生はがん細胞の増殖に関与していることから、長年がん治療のターゲットとされてきました。Tocris Bioscience 社(以下 Tocris 社)では、これらの血管新生に関与する伝達経路や生体分子に作用する低分子化合物を提供しています。
Tocris 社の「血管新生に関する冊子(Angiogenesis in Cancer)」も用意していますので、ぜひご覧ください。
※国内法規・特許により、一部弊社で取り扱いできない化合物がございます。
製品説明
ターゲット
転写因子 | HIF-1, NF-κB |
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成長因子 | VEGF / VEGFRs, PDGF / PDGFRs, EGF / EGFRs, IGF / IGFRs, TGF-β, FGF / FGFRs |
接着 / 細胞外マトリックスリモデリング | Integrins, MMP, Notch, Ephrin, FAK, Chemokines |
シグナル伝達経路 | Hedgehog, PI3K / AKT / mTOR, ERK / MAPK |
がんの血管新生
がん細胞は一定のサイズになると局所的に低い酸素濃度の環境が生じます。そこでがん細胞は、自身に酸素が届くよう、血管新生因子を分泌します。これらの因子が血管内皮細胞に発現する受容体に結合することで、血管の基底膜の分解を誘導し、そこから新たな血管が形成され、がん細胞まで伸びていき、酸素・栄養を供給します。
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主要なターゲット例
HIF-1 作用対象:がん細胞
がん細胞が低酸素状態に陥るとHIF-1が活性化し、血管新生因子の分泌を促すことから、がん治療のターゲットとなっています。
VEGFR-2 作用対象:血管内皮細胞
血管内皮細胞には複数の受容体が発現している中、VEGFR-2 は血管新生制御機構で中心的な役割を果たすことが知られており、がん治療のターゲットとなっています。
PDGFR-β 作用対象:ペリサイト
血管内皮細胞から分泌され、PDGFR-β を発現するペリサイトを血管周囲に誘引します。これにより、血管の安定化が促進され、がんの成長にも関わるため治療のターゲットとなっています。
関連資料
Tocris 社では、がん研究をサポートするため、特定分野の冊子を用意しています!
価格表
各製品の容量は、オンラインカタログでご確認いただけます。
転写因子
成長因子
接着 / 細胞外マトリックスリモデリング
シグナル伝達経路
その他
※掲載内容は 2025 年 1 月現在の情報に基づいています。