ES/iPS細胞の培養に
リコンビナントLIFタンパク質
Leukemia Inhibitory Factor(LIF)は、神経幹細胞の分化や未分化造血系前駆細胞の増殖、多能性幹細胞の分化抑制作用などさまざまな作用を持つサイトカインとして知られています。この度、大腸菌により発現させ、HPLCおよびFPLC®を用いて高純度に精製したヒトおよびマウス由来のLIFタンパク質の発売を開始しました。
■特 長
- 高純度
■使用例
マウスES (CGR8) 細胞培養
■本製品 | ■A社製品 |
両製品ともコンパクトなコロニー形成が認められた。 |
未分化マーカー(Nanog)の検出
■Nanog(Alexa Fluor®488) | ■核(DAPI) |
ほとんどの細胞でNanogが検出された。 |
データご提供 :
京都大学 学際融合教育研究推進センター 生命科学系キャリアパス形成ユニット 川村研究室
川村晃久 特定助教(チームリーダー)
■製品概要
リコンビナントマウスLIF | リコンビナントヒトLIF | ||
品質評価 | 比活性 | 約108 units/mg(M1細胞の分化誘導試験により評価) | |
未分化状態維持 | 1000 units/ml (マウスES細胞により試験) |
試験なし | |
発現系 | 大腸菌 | ||
純度 (SDS-PAGE) |
99%以上 (下記純度データ図1) |
95%以上 (下記純度データ図2) |
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形状 | PBS溶液(1 w/v % BSA, 0.02% Tween-20 | ||
エンドトキシン | 0.01ng/μg以下(LALアッセイ) | ||
滅菌処理 | 0.22μmフィルター滅菌済み | ||
有効期限 | 12ヶ月(冷蔵) | ||
推奨濃度 | 107 unitsのLIFで、10LのES細胞用培地の調製が可能 | 0.5×107 unitsのLIFで、5LのヒトES細胞、神経幹細胞、造血幹細胞、間葉系幹細胞、iPS細胞用培地の調製が可能 |
■純度データ
図1:リコンビナントマウスLIFのSDS-PAGE | 図2:リコンビナントヒトLIFのSDS-PAGE |
■価格表
製品名 | 貯法 | メーカー 製品番号 | 容量 | オンライン カタログへ |
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Recombinant Mouse LIF | 冷蔵 | NU0012-1 | 1.0 ml (106 units/ml) |
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NU0012-2 | 1.0 ml (107 units/ml) |
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Recombinant Human LIF | 冷蔵 | NU0013-1 | 1.0 ml (106 units/ml) |
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NU0013-2 | 1.0 ml (0.5×107 units/ml) |
FPLC®はGE Healthcare社の登録商標です。
Alexa Fluor®はLife Technologies社の登録商標です。
※記載の内容は、'11年10月現在の情報に基づいております。