逆相クロマトグラフィー用カラム C18シリーズ
逆相クロマトグラフィーで最も汎用されているのはオクタデシル基化学結合型(C18,ODS)カラムです。弊社コスモシールシリーズでは、異なった分離特性を持つ C18 カラムを用意しています。用途に合わせてお使いいただけます。
C18 シリーズの固定相と物性一覧表
充填剤名称 | C18-MS-II | C18-AR-II | C18-PAQ | |||
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シリカゲル | 全多孔性球状高純度シリカゲル | Core-Shell シリカゲル | ||||
平均粒子径(µm) | 2.5 | 3, 5, 15 | 3, 5, 15 | 3, 5, 15 | 3 | 2.6 |
平均細孔径(約 Å) | 130 | 120 | 120 | 120 | 120 | 90 |
比表面積(約 m2/g) | 330 | 300 | 300 | 300 | 300 | 150 |
固定相構造 | ||||||
化学結合基 | オクタデシル基 | |||||
USP カテゴリー | L1 | |||||
結合形式 | モノメリック | ポリメリック | ポリメリック | モノメリック | ポリメリック | |
主な相互作用 | 疎水性 | |||||
エンドキャッピング | あり | |||||
炭素含有率(約%) | 18 | 16 | 17 | 11 | 14.5 | 7 |
使用可能 pH 範囲 | 2 ~ 10* |
1.5 ~ 7.5* | 2 ~ 7.5 | 2 ~ 10* | 2 ~ 7.5 | |
特長 | ・広範囲の化合物に対応 | ・耐酸性に優れる ・酸性化合物、ペプチドに最適 |
・親水性の高い化合物に最適 ・水 100% 移動相が使用可 |
・塩基性化合物に最適 | ・フルポーラス Sub2 µm 充填剤カラムと同程度の分離能で低分析圧力 |
*シリカベースのカラムでは一般的な使用推奨 pH は 2 ~ 7.5 の範囲になります。推奨 pH 外での使用は可能ですが劣化を早める恐れがあります。
分離特性の違い(5 µm)
コスモシール 5C18-MS-Ⅱ を基準とすると
- 5C18-AR-Ⅱ では平らな(平面的な)化合物(サンプル No.6; Triphenylene)の保持が長くなります。
- 5C18-PAQ では全体的に保持時間が短くなり、また、極性化合物(サンプル No.1; Valerophenone、2; n-Butyl Benzoate)の保持が相対的に長くなります。
5C18-MS-Ⅱ | 5C18-AR-Ⅱ | 5C18-PAQ |
分析条件 | |||
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カラムサイズ | 4.6 mm I.D. × 150 mm | 検 出 | UV 254 nm |
移動相 | メタノール : 水 = 80 : 20 | サンプル |
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流 速 | 1.0 mL/min | ||
温 度 | 30℃ |
C18 カラムの選択法
アプリケーションからのカラム選択
弊社では下記のようなアプリケーションデータを多数保有しています。データに記載されているカラムを選択することにより分析条件の検討の手間が省けます。
移動相からのカラム選択
- 移動相条件が決まっている場合には、下記のフローチャートから選択してください。
- 新規の分析の場合、上記のアプリケーションデータなどからおおよその移動相を推測してください。
- 解離性化合物の場合、移動相の pH を調整する必要があります。
一般的には酸性化合物は酸性移動相、塩基性化合物は中性移動相で分析します。 - 移動相がよくわからない場合には、C18-MS-II を最初にお試しください。
粒子径によるカラム選択
- 目的に応じて、下記のフローチャートから選択してください。
- 分取精製を考慮する場合、5 µm 粒子の分析カラムで分離の状態を確認されることを推奨します。
(5 µm 粒子では、内径 10, 20, 28 mm の分取カラムのご提供が可能です)
※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。