HPLC / UHPLC 用カラムケア製品逆相クロマトグラフ用カラム洗浄キット
★ご注意
逆相クロマトグラフ用カラム洗浄キットが適用可能なカラムは、COSMOSIL C18-MS-Ⅱ、C18-AR-Ⅱ、 C18-PAQ、C18-EB、Cholester、πNAP、PYE、PBr、COSMOCORE シリーズなどの逆相カラムです。Sugar-D、HILIC、順相カラム、イオン交換カラム、キラルカラム、などには使用できませんのでご注意ください。
※弊社上記 COSMOSIL、COSMOCORE カラムだけでなく、各社 C18 系のカラムにもご使用いただけます。
カラム汚染の原因と対応策
カラム洗浄キットは、カラムに吸着した汚れや、剥離した固定相を洗浄するために最適化された組成を持つ洗浄用試薬キットです。
カラムの汚染により発生する現象は以下のような原因が考えられます。
まずはカラム洗浄キットをお試しください。
比較例
洗浄の有無による分析圧力上昇の比較
天然物の分析を COSMOSIL 5C18-MS-Ⅱ 4.6 mm I.D. × 150 mm カラムを使って繰り返し行いました。その途中で、本製品を用いて洗浄を行ったカラムと洗浄を行わなかったカラムについてその分析圧力を測定し、洗浄効果を比較しました。
測定条件 | |
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カラム | COSMOSIL 5C18-MS-Ⅱ 4.6 mm I.D. × 150 mm |
移動相 | メタノール / 水 = 70 / 30 |
流 速 | 1.0 mL/min |
温 度 | 40℃ |
洗浄条件 | |
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流 速 | 1.0 mL/min |
洗浄液 A 15 分 → 洗浄液 B 30 分 |
上図のようにカラムは洗浄しないで使用し続けると、圧力が顕著に上昇していきますが、途中で洗浄をすることにより圧力の上昇を遅らせ、カラムを長持ちさせることができます。また装置への負担も軽減できます。
使用例
ベースラインの安定化
カラム内に非常に保持の長い成分が残存しているまたは固定相の剥離が発生しているなどの原因により、分析開始時になかなかベースラインが安定しない場合があります。特にクルードなサンプルを分析する場合、その成分の性質の多様性が見られるため、目的成分の分析が終了しても、いつまでも不要なピークが出続ける、または非常に保持の長い成分が出てこないことがあります。この場合、長時間移動相を流し続けることで、次の分析に入ることが可能ですが、どのタイミングで次のサンプルの分析を開始したら良いかわからず、前回の分析のピークと次の分析のピークが重なってしまい、正確な分析が行えなくなることがあります。このような時、カラム洗浄キットを使用すれば、簡単便利、いつでも正確な分析を行うことが可能です。
洗浄方法 洗浄液 A 15 分 → 洗浄液 B 30 分
本製品による洗浄で、ベースラインは安定化されました。
使用方法
逆相クロマトグラフ用カラム洗浄キット(4.6 mm I.D. × 150 mm カラムの場合)
- カラム内を HPLC 用蒸留水に置換します。(流速 1 mL/min, 30 分)
(塩類を含有する移動相を使用している場合の前処理です。
塩類を含まない移動相の場合は、2. の操作から開始してください。) - 洗浄液 A を通液し(流速 1 mL/min, 15 分)、カラム内を洗浄します。
- 洗浄液 B を通液し(流速 1 mL/min, 15 分)、カラム内を洗浄します。
(通液後ベースラインが安定していることを確認した後、4. の工程に進みます。目安としてはおおむね 15 分ですが、安定しない場合は、洗浄液 B の通液時間を延長してください。) - カラム内を洗浄液 A に置換します。(流速 1 mL/min, 15 分)
キット構成
試薬名 | 主な成分 | 容量 | 数量 | 容器 |
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洗浄液 A | メタノール | 500 mL | 2 本 | 褐色ガラス瓶 |
洗浄液 B | テトラヒドロフラン・メタノール | 500 mL | 1 本 | 褐色ガラス瓶 |