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TriLink BioTechnologies 社 mRNA 受託合成サービス
TriLink BioTechnologies 社(以下 TriLink 社)の in vitro 転写による mRNA 受託合成サービスは、化学合成とは異なり、長鎖 RNA やキャッピングを施した mRNA の合成に最適です。TriLink 社が開発した独自のキャッピング試薬 CleanCap® は、Cap 1 構造を有しており、Cap 0(ARCA)に比べ自然免疫応答が低減されます。また、さまざまな修飾塩基を取り扱っており、お客さまのニーズに合わせた mRNA を合成することが可能です。
■mRNA の特長
① 修飾塩基 | TriLink 社ではさまざまな修飾塩基を取り扱っています。 |
② CAP | TriLink 社が開発した CleanCap® を推奨しています。Cap 1 構造を有しており、さらにキャッピング効率が高い(> 95%)ため、ほとんどの mRNA にキャップが付加されます。CleanCap® の詳細は、弊社 Web site をご参照ください。その他にも、ARCA、mCAP がご利用いただけます。 |
③ 5’UTR / 3’UTR | TriLink 社が mRNA 合成用のテンプレートを用意する場合 5’UTR 部分には、Kozak 配列が含まれており翻訳効率が高まります。また 3’UTR 部分は、マウス alpha globin の UTR です。 ※ UTR の配列を変更したい場合は、TriLink 社側で合成することも可能です。 |
④ Poly A tail | TriLink 社が mRNA 合成用のテンプレートを用意する場合 基本は 120 A です。80 A も対応可能です。 |
■見積もり方法
TriLink 社の Web site に見積もりフォーム(mRNAbuilder)を用意していますのでご利用ください。
https://www.trilinkbiotech.com/mrna.html
※ Notes 欄に必ず「Quotes to Nacalai」とご記入ください。
見積もりの際に必要となる情報
(1)TriLink 社が mRNA 合成用のテンプレートを用意する場合
- 目標収量(Target yield)の選択
- 修飾塩基の有無
- ORF の配列情報
など
(2)お客さまが mRNA 合成用のテンプレートを用意する場合
- 目標収量(Target yield)の選択
- 修飾塩基の有無
- DNA、RNA の長さ
- 提供されるテンプレートの種類(プラスミド、PCR 産物など)
※ CleanCap® M6 / AG / AG(3'OMe)を使用したい場合は転写開始配列が AGG である必要があるのでご注意ください。 - Poly A track の有無(無い場合は、酵素処理により poly A を付加いたします。)
など
■FAQ
Q.1 | どのような修飾塩基がありますか? |
---|---|
A.1 | TriLink 社が取り扱っている修飾塩基のリストは TriLink 社の Web site から確認できます。 |
Q.2 | mRNA の濃度調整は可能ですか? |
A.2 | 可能です。ただし追加費用が発生する可能性があります。調整しない場合は、通常 0.5 〜1.0 mg/mL で提供されます。 |
Q.3 | TriLink 社が保有するプラスミド(UTR など)の配列情報を開示することはできますか? |
A.3 | 秘密保持契約を結ぶことで開示可能です。 |
Q.4 | Poly A tail の⻑さは指定できますか? |
A.4 | テンプレートの作製を TriLink 社に依頼する場合、poly A tail の⻑さは、80 A もしくは 120 A を選択することができます。または、mRNA の合成後に、酵素を⽤いて poly A を付加することも可能です。ただし、均⼀な poly A tail は得られません。付加される⻑さは 40 〜 300 A の間となります。テンプレートをお客さまがご⽤意される場合は、poly A の配列を組み込んでいただくか、もしくは TriLink 社が酵素を⽤いて poly A を付加することも可能です。 |
Q.5 | mRNA 精製方法は指定できますか? |
A.5 | 基本はシリカメンブレンによる精製を行います。他にもHPLC 精製や Oligo dT を用いた精製などがあります。シリカメンブレン以外の手法で精製する場合、追加費用が発生する可能性があります。 |
Q.6 | 合成した mRNA はどのような品質チェックを行っていますか? |
A.6 | 純度保証(A 260 / A 280 比)および変性アガロースゲルを用いて RNA が分解されないこと(RNA Integrity)を確認しています。 |
Q.7 | mRNA は何度で保存すればよいですか? |
A.7 | -40 〜 -80℃ で保存してください。凍結・融解を繰り返すことは避けてください。mRNA の分解につながります。 |
Q.8 | mRNA をどのように濃縮すればよいですか? |
A.8 | mRNA は Amicon Ultra のサイズ 30 kDa もしくは 100 kDa の除外フィルターを⽤いて濃縮することが可能です。mRNA をフィルターに加え、推奨のスピードで遠⼼してください。ただし、mRNA を濃縮しすぎると沈殿してしまう可能性があります。 |
Q.9 | mRNA が沈殿してしまった場合、どうすればよいですか? |
A.9 | mRNA を 15 分、37℃ で温めてみてください。ただし、⻑時間の加温は控えてください。 |
Q.10 | GMP グレードの対応は可能ですか? |
A.10 | 対応可能です。弊社営業担当または販売取扱店までお問い合わせください。 |
CleanCap® は TriLink BioTechnologies, LLC の登録商標です。
※掲載内容は 2024 年 2 月現在の情報に基づいています。