この度、2024 年 11 月 6 日(水)~ 8 日(金)に長野県諏訪市で開催された第 35 回クロマトグラフィー科学会議でポスター発表を行い、「Best Presentation Award」を受賞しました。
演題:
フェニル系逆相カラム結合相の分子形状に由来する保持および選択性の差異
発表者:
谷口亜紳、廣瀬恒久、下間志士
概要:
ODS カラムによる逆相 HPLC 分離が困難な場合のセカンドチョイスとして、芳香環の π 相互作用を利用したフェニル系カラムが用いられます。フェニル系カラム充填剤には、高平面性のフェニル基・ナフチル基・ピレニル基結合型や、非平面性のビフェニル基結合型など、いくつか種類があります。しかしこれらは「フェニル系」と一緒くたに理解されており、その結合官能基の分子形状が分離に与える影響は明らかではありませんでした。本研究の結果、官能基の高平面性/非平面性の違いが π 相互作用の強さに明確な差異をもたらし、保持や選択性に影響を与えることが明らかとなりました。この知見は、分析実務者のカラム選択の一助となることが期待されます。
「Best Presentation Award」の賞状
ポスターは以下リンクよりダウンロードください。
ポスターはこちら