この度、数十 nt の短鎖から、数百 ~ 数千 nt の中・長鎖にわたる幅広い鎖長の核酸の分析についての実験手法の論文が、英国王立化学会の「Analytical Methods」に採択され、Front Cover にも選ばれました。
論文名:
Separation and purification of short-, medium-, and long-stranded RNAs by RP-HPLC using different mobile phases and C18 columns with various pore sizesanalytical_methodsfront_cover
著者名:
Makoto Ozaki, Tomomi Kuwayama, Motoshi Shimotsuma, Tsunehisa Hirose
誌名:
Analytical Methods. 2024;16:1948-1956.
DOI:https://doi.org/10.1039/D4AY00114A
Featured on Front Cover
概要:
核酸の分析においては、短鎖(オリゴヌクレオチド)もしくは長鎖のどちらかに焦点を当てて分析条件を検討している研究が多く、短鎖から長鎖まで幅広い核酸の分析条件を網羅的に論じた報告例はありませんでした。そこで、核酸の鎖長ごとに HPLC カラムの細孔径、移動相条件などを検討し、最適な分析条件を見いだしました。また、最適化した分析条件をもとに、合成した数百 nt の中鎖および数千 nt の長鎖核酸中の不純物分離、分取精製方法を確立しました。
図. Front Cover のカバーアート
Super wide pore を有する COSMOSIL RNA-RP1 カラムを用いて、合成した数千 nt の長鎖核酸と不純物を分離している様子
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