アクチビン A 溶液, ヒト, リコンビナント
Activin A は、細胞の増殖および分化の調節、神経細胞の生存などに関与しているさまざまな生物活性を有するタンパク質です。Activin A はヒト多能性幹細胞の多能性維持や心筋への分化など、特に再生医療研究分野で欠かせない重要なタンパク質です。本製品は医薬品医療機器総合機構(PMDA)により、その原料などに生物由来原料基準に対する適合状況を説明する必要のある成分がないことが確認されています。 ※本製品は味の素株式会社により製造されています。
- 安心の国内生産
- 製造元にて再生医療等製品材料適格性確認書を取得済み
- 臨床研究への利用検討可能*
- 扱いやすい溶液タイプ
- 高純度
- ヒトおよび動物由来成分不使用
* 本製品は試験研究用試薬です。医薬品・再生医療製品等の製造にご利用を検討される場合、弊社までお問い合わせください。
製品説明
純度比較
SDS-PAGE
実験条件 | ||||
サンプル | : | ①タンパク質マーカー(10 倍濃縮)(#29458-24) ②本製品 250 ng ③B 社製品 250 ng ④A 社製品 250 ng |
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サンプル調製 | : | 試料緩衝液(SDS-PAGE 用, 2 倍濃縮, 2-ME 不含)(#30567-12)で調製 | ||
SDS-PAGE | : | Extra PAGE One Precast Gel, 15%(#13076-14) | ||
CBB 染色 | : | CBB Stain One(#04543) |
Activin A は、トータルの分子量が 26 kDa のホモダイマータンパク質です。 本製品は、SDS-PAGE で分子量約 26 kDa の位置に単一バンドで確認されます。しかし B 社製品では、約 50 kDa に夾雑物が確認されました。
逆相 HPLC
分析条件 | |||||||
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カラム | COSMOSIL Protein-R Packed Column 4.6 mm I.D. x 150 mm(#06526-21) | 温度 | 30℃ | ||||
流速 | 1 mL/min | ||||||
移動相 | A; 0.05% TFA-20% Acetonitrile、 B; 0.05% TFA-60% Acetonitrile、 B conc. 0 → 100% 20 min Liner gradient |
検出 | UV 220 nm | ||||
サンプル | 各社 Activin A タンパク質 0.1 mg/mL | ||||||
注入量 | 10 µL |
本製品、B 社製品ともにシャープなピークになったため、タンパク質は単一の疎水性を持つと考えられます。B 社製品は保持時間 14 分にピークがあり、これは Activin A ではない不純物であることが考えられます。
COSMOSIL コスモシールはナカライテスク株式会社の登録商標です。
性能比較
品質保証項目と製品形態
本製品 | A 社 | B 社 | C 社 | |
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宿主 | 大腸菌 | 大腸菌 | CHO 細胞 | ヒト由来細胞 |
エンドトキシン | < 0.01 EU/µg | < 1 EU/µg | < 0.01 EU/µg | < 1 EU/µg |
純度 | ≧ 97% (SDS-PAGE) |
≧ 97% (SDS-PAGE, HPLC) |
> 95% (SDS-PAGE) |
> 95% (SDS-PAGE) |
生物活性 | WHO standard* ED50±50% (K562) |
ED50 ≦ 2.0 ng/mL (MPC-11) |
ED50:0.2 ~ 1.2 ng/mL (K562) |
ED50:0.5 ~ 5 ng/mL (MPC-11) |
製品形態 | 溶液 | 凍結乾燥品 | 凍結乾燥品 | 凍結乾燥品 |
本製品の生物活性は、ヒト慢性骨髄性白血病細胞 K562 におけるヘモグロビン合成誘導能により測定しており、 その ED50 は、WHO 国際標準品を対象に 50 ~ 150% の値を示します。
*Activin A WHO international std, NIBSC code 91/626
製品詳細
濃度 | 0.1 mg/mL(HPLC) |
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N 末端配列 | Gly-Leu-Glu |
緩衝液組成 | 50 mM 酢酸ナトリウム緩衝液(pH 4.6) |
エンドトキシン試験 | < 0.01 EU/µg(LAL 法) |
滅菌 | 0.2 µm フィルター滅菌 |
注意事項
本製品を初めて使用される場合、適切な使用濃度をご検討いただくことを推奨します。
参考文献
- Takebe, T. et al. Vascularized and functional human liver from an iPSC-derived organ bud transplant. Nature. 2013, 499(7459), p. 481-484.
- Takebe, T. et al. Massive and Reproducible Production of Liver Buds Entirely from Human Pluripotent Stem Cells. Cell Rep. 2017, 21(10), p. 2661-2670.
- Camp, J. G. et al. Multilineage communication regulates human liver bud development from pluripotency. Nature. 2017, 546(7659), p. 533-538.
関連資料
価格表
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