ナカライテスク株式会社

高性能ブロッキング剤

Blocking One

  • ブロッティング
  • ELISA
  • ブロッティング
  • ELISA

本製品は高分子化合物・ウシ由来タンパク質を原料としたブロッキング溶液であり、従来のブロッキング溶液と比べ、優れた効果を発揮します。また、ペルオキシダーゼ(POD)やアルカリホスファターゼ(ALP)の酵素活性に影響を与えない防腐剤を使用しているため、開封後も冷蔵にて保存することが可能です。

特長
  • 短時間でブロッキング(図 1)
  • 効果的にブロッキング(図 2)
  • 冷蔵(4℃)で保存可能
  • 多様なアプリケーションに使用可能 ブロッキング:ウェスタンブロッティングでは原液、ELISA では 5 倍希釈で使用 酵素標識抗体の希釈液:20 倍希釈で使用
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製品説明

性能比較

ブロッキング時間

A 社製品を使用した場合と比べ半分以下の時間でブロッキングが可能です。

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ELISAによるヒト血清アルブミンの定量

一般的なブロッキング法や他社製品と比較してブロッキング効果が高いので、低濃度領域での検量線の直線性が高く、また低バックグラウンドの結果が得られます。

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使用例:ウェスタンブロッティングでのブロッキング(ブロッキング時間 20 分)

Mouse 血清からの IgG の検出

わずか 20 分のブロッキング処理で、低バックグラウンド、高感度検出が可能です。

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サンプル:
M:タンパク質マーカー(Biotin 標識)100 倍希釈 5 μL
Mouse 血清 1,000 倍希釈
① 2.5 μL
② 5 μL
③ 10 μL

タンパク質マーカー(Biotin 標識)は、Chemi-Lumi One Markers Kit(#06456-70)で代用すると便利です。

注意事項

アビジン・ビオチン反応を利用した検出系は、本製品のウシ由来タンパク質と交差反応する可能性があります。また本製品に含有されているタンパク質は、精製タンパク質を使用していますが、測定系の抗体や酵素標識抗体などと交差反応する可能性があります。使用に先立って、交差反応の有無をご確認ください。

FAQ(よくあるご質問/トラブルシュート)

ブロッキングワンはどのような製品ですか?
本製品は、ELISAやイムノブロッティングでマイクロプレートや膜などの担体をブロッキング処理するための溶液です。 本製品の使用により、従来の当社製品であるブロッキング溶液(TBS系、PBS系)に比べて、ELISA測定時のブロッキングに要する時間を短縮できます。
使用方法を教えてください。
イムノブロッティング膜をブロッキングする場合、本製品の原液に膜を浸して、室温で30分間振とうしてください。 使用方法の詳細は、取扱説明書をご参照ください。
ブロッキング後、洗浄する必要はありますか?
本製品を用いてブロッキング後、tTBSでのリンスを推奨しております。
BSA、スキムミルクの代替品として、ブロッキングワンを使用可能ですか?
可能です。 本製品はBSAやスキムミルクよりもブロッキング作用が強いため、ブロッキング時間等の予備検討を推奨しております。
ブロッキングワンに含まれている成分を教えてください。
本製品はTBS系をベースとしており、含まれている成分は下記の通りです。 ・トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン:1%未満 ・ウシ血清アルブミン:0.1-0.2% ・牛乳製カゼイン:0.2-0.6% ・防腐剤 その他の成分(高分子化合物)情報は非公開となります。成分情報の詳細は、SDSをご参照ください。
有効期限を教えてください。
本製品の有効期限は、ラベルに記載されております。
凍結保存は可能ですか?
保証外です。 本製品は防腐剤が含まれているため、開封後も凍結保存する必要はありません。
ブロッキングワンの底に白い沈殿物が見られた場合、品質に影響を及ぼしますか?
白い沈殿物は製品中のタンパク質である可能性が高いです。 品質に影響はありません。
抗体希釈液として使用可能ですか?
可能です。 tTBSまたはtPBSを用いて本製品を20倍希釈してください。抗体希釈液としての使用方法の詳細は、取扱説明書をご参照ください。
免疫染色への適応は可能ですか?
可能です。 免疫染色の場合、本製品の原液を切片に添加し、室温で20分間反応させてください。
蛍光分析への適用は可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
チラミドシグナル増幅(TSA)への適用は可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
in situ ハイブリダイゼーションへの適応は可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
ファージやウイルスの希釈に使用可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
抗体を使用して細胞表面に強発現させたタンパク質を検出する場合、ブロッキングワンは使用可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
長期保存を目的として抗体等のタンパク質をポリエチレンプレート等に固定する場合、ブロッキングワンは使用可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
金センサー上にブロッキングワンは固着可能ですか?
保証外です。 したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
ヤギ由来の抗体を使用するとバックグラウンドが高くなりますが(ブロッキン剤にスキムミルク使用)、ブロッキングワンを使用することで、バックグラウンドを抑えることは可能ですか?
ご使用の抗体と本製品の相性によるため、予備検討行っていただく必要があります。
酵素標識抗体の希釈を行う際に、ブロッキングワンを原液で、または20倍希釈よりも薄めて使用可能ですか?
酵素標識抗体を希釈する際に、本製品を原液、または20倍希釈より薄めて使用されると、抗体の本能性が低下する可能性があります。 酵素標識抗体を希釈する際は、本製品を20倍希釈してご使用ください。使用方法の詳細は、取扱説明書をご参照ください。
シグナル増強剤HIKARI(#02272, #02297)とブロッキングワン各種の併用は可能ですか?
ブロッキングワン各種でブロッキング後、シグナル増強剤HIKARIで希釈した一次抗体を処置する場合、問題なく使用可能です。 ただし、ブロッキングワン各種とシグナル増強剤HIKARIを混合して一次抗体を希釈することは、推奨しておりません。

関連資料

価格表

製品名 規格 貯法 製品番号 容量 オンライン
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Blocking One SP 冷蔵 03953-66 100 mL e-Nacalai.jpg
03953-95 500 mL