ナカライテスク株式会社

Chemi-Lumi One L

  • ブロッティング

Chemi-Lumi One L は、抗体の希釈率やバックグラウンドシグナルの低減など、実験条件の至適化が容易な感度設計となっています。従って、初めて検出を行うサンプルや目的タンパク質量が不明な場合など、実験条件の検討開始時に適した製品です。

特長
  • 使いやすい感度設計で実験条件の検討開始時に推奨
  • リーズナブルな価格
  • 幅広いタンパク質濃度範囲で検出可能
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製品使用例

性能確認 1

検出可能なタンパク質濃度範囲

検出可能なタンパク質濃度範囲が広いため、目的タンパク質の量が不明な場合の検出や、実験条件の検討開始時に向いています。

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<実験条件>
電気泳動 : 10% アクリルアミドゲル
--以下ウェスタンブロッティング--
洗浄液 : 0.1% tTBS(1 ×)(pH 7.4)
ブロッキング : Blocking One
一次抗体 : β-Actin 抗体(C4)(Santa Cruz #sc-47778)1:1,000
二次抗体 : goat anti-mouse IgG-HRP(Santa Cruz #sc-2005)1:20,000
発光 : Chemi-Lumi One L(1 分)
検出 : LAS-3000(High モード)
露光時間 30 分(反応終了から 3 分後に測定)

性能確認 2

他社製品との感度比較

Chemi-Lumi One L は他社通常感度試薬とほぼ同等もしくは同等以上の感度を示します。

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<実験条件>
電気泳動 : 10% アクリルアミドゲル
--以下ウェスタンブロッティング--
洗浄液 : 0.1% tTBS(1 ×)(pH 7.4)
ブロッキング : Blocking One
一次抗体 : β-Actin 抗体(C4)(Santa Cruz #sc-47778)1:1,000
二次抗体 : goat anti-mouse IgG-HRP(Santa Cruz #sc-2005)1:20,000
発光 : 各発光試薬(1 分)(取扱説明書記載時間で反応)
検出 : LAS-3000(High モード)
露光時間 5 分(反応終了から 3 分後に測定)

FAQ(よくあるご質問/トラブルシュート)

ケミルミワン L はどのような製品ですか?
ケミルミワンシリーズは、ブロッティングにおいてペルオキシダーゼを検出することにより、目的のタンパク質・核酸を高感度かつ特異的に検出するためのキットです。
その中でもケミルミワン L は、検出感度がピコグラム低域と使いやすい感度設計になっており、実験条件の検討開始時の使用に適しています。
ケミルミワン L のキット内容を教えてください。
本製品のキット内容は、SolutionA(ルミノール溶液)、SolutionB(過酸化物溶液)です。
使用方法を教えてください。
SolutionA と SolutionB を1 : 1で混合し、二次抗体反応後のメンブレンに注いで、1 分間反応させます。
メンブレンから余分な液を除去し、ラップフィルムでメンブレンを包んで、検出を行います。使用方法の詳細は、取扱説明書をご参照ください。
ケミルミワンシリーズ各製品において、発光強度の持続性の違いを教えてください。
バンドの濃さにもよりますが、測定開始 0 分後の発光強度を 100% とした場合、ケミルミワンシリーズ各製品の 15 分後、60 分後の発光強度は以下の通りです。
<15 分後>
・ケミルミワン L : 77%
・ケミルミワン Super : 60%
・ケミルミワン Ultra : 92%
<60 分後>
・ケミルミワン L : 43%
・ケミルミワン Super : 22%
・ケミルミワン Ultra : 59%
ケミルミワン Super については、当社 HP に発光強度の持続性に関するデータを掲載しておりますので、そちらをご参照ください。
ケミルミワンシリーズを使用した際、シグナルが著しく低下する場合、改善策はありますか?
本シリーズの発光強度は、時間が経つと減衰していきます。
各製品の発光強度の減衰に関しては、 Q4【ケミルミワンシリーズ各製品において、発光強度の持続性の違いを教えてください。】をご参照ください。経時的な減衰よりも著しく発光強度が減衰する場合、酵素量過多のため、一気に基質を消費し、酵素が失活している可能性があります。そのため、抗体濃度を薄めてください。
ケミルミワンシリーズを使用した際、実験毎の発光強度がばらつく場合、改善策はありますか?
本シリーズの発光強度は、時間が経つと減衰していきます。
そのため、検出試薬との反応終了から検出開始までの時間が異なると、発光強度が異なる可能性があります。反応終了から検出開始までの時間を統一することで、安定した再現性を得ることができます。各製品の発光強度の減衰に関しては、Q4【ケミルミワンシリーズ各製品において、発光強度の持続性の違いを教えてください。】をご参照ください。
ケミルミワンシリーズは ELISA に適応可能ですか?
保証外です。
したがって、予備検討を行っていただく必要があります。
ケミルミワンシリーズで検出後、ストリッピングして、リプロービングを行うことは可能ですか。
可能です。
本シリーズで検出後、ストリッピング試薬でメンブレン上の抗体を取り除くことで、新たに抗原抗体反応を行うことが可能です。ストリッピング試薬は、WB 剥離溶液(#05364、#05677)をご使用ください。
ケミルミワンシリーズを希釈することで、感度を下げることは可能ですか?
保証外です。
検出感度を変更したい場合、同シリーズの感度域の異なる製品を使用するか、露光時間や抗体濃度を調節してください。
バンドが薄い場合、改善策はありますか?
ウェスタンブロッティングにおいてバンドが薄い場合、サンプル調製、電気泳動、転写、ブロッキング、抗体反応、検出といった操作工程中に原因があります。
検出に原因がある場合、露光時間が短すぎる、もしくは使用した検出試薬の感度が低すぎるといった可能性があります。露光時間を延長する、もしくはより感度の高い製品をお試しください。よく解る実験プロトコール ウェスタンブロッティングにトラブルシューティングを掲載しており、各操作工程におけるバンドが薄くなる原因と改善策を記載しておりますので、ご参照ください。
バンドが白抜けする場合、改善策はありますか?
ウェスタンブロッティングにおいてバンドが白抜けする場合、電気泳動、転写、抗体反応、検出といった操作工程中に原因があります。
検出に原因がある場合、使用した検出試薬の感度が高すぎるといった可能性があります。より感度の低い製品をお試しください。よく解る実験プロトコール ウェスタンブロッティングにトラブルシューティングを掲載しており、各操作工程におけるバンドが白抜けする原因と改善策を記載しておりますので、ご参照ください。
バックグラウンドが高い場合、改善策はありますか?
ウェスタンブロッティングにおいてバックグラウンドが高い場合、ブロッキング、抗体反応、検出、洗浄といった操作工程中に原因があります。
検出に原因がある場合、露光時間が長すぎるといった可能性があります。露光時間を短縮してください。よく解る実験プロトコール ウェスタンブロッティングにトラブルシューティングを掲載しており、各操作工程におけるバックグラウンドが高くなる原因と改善策を記載しておりますので、ご参照ください。
ケミルミワンシリーズを使用した際、化学発光法であるにも関わらず、メンブレン上に茶色のバンドが見えるのですが、問題ありませんか?
メンブレン上のバンドが黄色 ~ 茶色に見えるのは、大量の HRP が酸化されて不活性な HRP が存在している証拠であり、抗原量や抗体量が多いことが原因です。
過剰な抗原・抗体が存在すると、バンドの白抜けが生じたり、リプロービングに影響を与える恐れがあるため、抗原量および抗体量を減らしてください。

価格表

製品名 規格 貯法 製品番号 容量 オンライン
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Chemi-Lumi One L(800 cm2 用) SP 冷蔵 07880-54 2 X 50 mL e-Nacalai.jpg
Chemi-Lumi One L(4,000 cm2 用) SP 冷蔵 07880-70 1 kit

 

※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。