AAT Bioquest社 蛍光カルシウムインジケーター Fluo-8®シリーズ

AAT Bioquest 社は、ライフサイエンス研究に有用な蛍光、発光、発色系の色素を豊富に取り扱うメーカーです。 ここでは同社の蛍光カルシウムインジケーター Fluo-8® シリーズを紹介します。 Fluo-8® シリーズは、従来の緑色蛍光カルシウムインジケーター Fluo-4 を改変したインジケーター試薬です。
赤色蛍光カルシウムインジケーター Rhod-2 を改変した Rhod-4™ シリーズはこちらをご覧ください。
特長
- Fluo-8® は、Fluo-4 AM の2倍、Fluo-3 AM の 4 倍の蛍光強度
- カルシウムイオンの結合により、蛍光強度が 200 倍程度変化するので S/N 比が高い
- アセトキシメチル体やカルシウムへの親和性の違いなどさまざまな製品ラインアップ
- 反応後の洗浄が不要な Fluo-8 NW アッセイキットもご用意
- 室温使用が可能で、HTS に便利
製品説明
Fluo-8® シリーズの詳細
インジケーター | カルシウムへの 親和性(Kd) |
検出波長 (Ex/Em) |
検出機器 |
---|---|---|---|
Fluo-8® | 389 nM | 490 nm / 514 nm | FLIPR™(Molecular Device) FDSS(浜松ホトニクス) BMG Novostar™(BMG Labtech) |
Fluo-8H™ | 232 nM | ||
Fluo-8L™ |
1.86 μM |
製品使用例
Fluo-8® AMの蛍光強度比較

図 1:96 ウェルプレートに播種した U2OS 細胞の培地を除去した後、Fluo-3 AM, Fluo-4 AM, Fluo-8® AM (4μM in HHBS)を添加し 37℃(5% CO2インキュベーター)で 1 時間インキュベーション、洗浄後、蛍光顕微鏡(Olympus IX71)にて観察しました。Fluo-8 の蛍光強度の高さが実証されています。
Fluo-8 NW Assay Kitを用いたカルバコール応答性の比較

図 2:96 ウェルプレートに播種した HEK293 細胞の培地を除去した後、Screen Quest™ Fluo-8 NW Calcium Assay Kit(Medium Removal タイプ)および Fluo-4 NW Kit に付属の Fluo-8、Fluo-4 溶液をそれぞれ調製、細胞に添加し 37℃(5% CO2インキュベーター)で 1 時間インキュベーションしました。Fluo-8 を用いた Assay Kit は、低濃度で作用し、高い蛍光強度を示すことが実証されています。
*グラフ横軸は投与されたカルバコール濃度、縦軸は蛍光強度を示しています。
参考文献
Martin VV, Beierlein M, Morgan JL, Rothe A, Gee KR. Novel fluo-4 analogs for fluorescent calcium measurements. Cell Calcium, 36, 509. (2004)
価格表
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※掲載内容は 2016 年 7 月現在の情報に基づいています。