トランスフェクション試薬 DailyFect Transfection Reagent
DailyFect Transfection Reagent は、一般的な株化細胞に DNA を導入することができる、非脂質タイプのトランスフェクション試薬です。本製品と Modified-MEM for Transfection を併用することで、効率的にトランスフェクションを行うことができます。
特長
- 一般的な株化細胞に使用可能
- 細胞毒性を低減
- コスト低減が可能
製品使用例
実施例:株化細胞へのトランスフェクション
本製品を用いて、接着培養および浮遊培養している各種株化細胞に pAcGFP1-N1 vector を導入しました。トランスフェクション後 24 時間および 48 時間の細胞を蛍光顕微鏡で観察し、GFP の発現を確認しました。
[接着培養] pAcGFP1-N1 vector (1 µg) を導入した各種細胞
トランスフェクション後 24 時間 | トランスフェクション後 48 時間 | |||
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明視野画像 | 蛍光顕微鏡画像 | 明視野画像 | 蛍光顕微鏡画像 | |
HEK293 細胞 | ![]() |
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CHO-K1 細胞 | ![]() |
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HeLa 細胞 | ![]() |
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HepG2 細胞 | ![]() |
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C2C12 細胞 | ![]() |
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[浮遊培養] pAcGFP1-N1 vector (30 µg) を導入した各種細胞
トランスフェクション後 24 時間 | トランスフェクション後 48 時間 | |||
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明視野画像 | 蛍光顕微鏡画像 | 明視野画像 | 蛍光顕微鏡画像 | |
CHO-K1 細胞 | ![]() |
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HeLa 細胞 | ![]() |
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HepG2 細胞 | ![]() |
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使用例 1:各種細胞に対するトランスフェクション効率
トランスフェクション効率の比較
本製品または他社製品を用いて、各種接着細胞に pAcGFP1-N1 vector を 1 μg 導入し、導入後 24 時間および 48 時間のトランスフェクション効率を比較しました。HEK293 細胞や CHO-K1 細胞において、本製品は他社製品と同等以上のトランスフェクション効率であることが示されました。

遺伝子導入効率が低い細胞へのトランスフェクション
遺伝子導入効率が低い HeLa 細胞および HepG2 細胞に対して、本製品およびプラスミド DNA の量を増やして、トランスフェクションしました。導入量を増やすことで、トランスフェクション効率が向上しました。
細胞種 |
HeLa 細胞 |
HepG2 細胞 |
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pAcGFP1-N1 vector | 1 μg | 3 μg | 1 μg | 3 μg | |
トランスフェクション効率 (トランスフェクション後 24 時間) |
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6.1% → 16.4% | 11.0% → 16.0% | ||||
トランスフェクション効率 (トランスフェクション後 48 時間) |
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12.4% → 40.5% | 18.0% → 27.3% |
使用例 2:細胞毒性の比較
本製品または他社製品を用いて、CHO-K1 細胞に pAcGFP1-N1 vector をトランスフェクションした際の細胞毒性を比較しました。使用例1 のトランスフェクション効率も考慮した結果、本製品は他社製品よりも細胞毒性が低減されていることが示唆されました。

※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。