Biotium 社 アポトーシス検出キット NucView™ 488 Caspase-3 Assay Kit for live cells

アポトーシスに関与する活性化 Caspase-3 をリアルタイムで検出できる、NucView™ Caspase-3 Substrate を使用したキットを紹介します。
- 生細胞で観察が可能
- アポトーシスの進行を止めることなく観察が可能
- 同時に Caspase-3 活性の検出と細胞核の染色が可能
- 操作はインキュベーションのみ
- 細胞を固定化後、多重染色も可能
製品説明
NucView™ Caspase-3 Substrate は、蛍光 DNA dyeとCaspase-3 特異的基質 DEVD から構成されています。本製品は、細胞膜透過性を有する非蛍光性の分子で、DNA への親和性を有しません。しかし、アポトーシスによる活性化 Caspase-3 存在下においては、基質部位が分離されます。遊離した DNA dye は、DNA との親和性を生じ、複合体を形成した際は、鮮やかな緑色蛍光を発します。
使用例
スタウロスポリン誘導を行った MDA-MB-231 細胞を 1μM の DEVD-NucView™ 488 Caspase-3 と 37℃で 30 分間インキュベーションした後、3.7%ホルムアルデヒドを用い固定化した。固定化した細胞は、透過処理を行った後、Sulforhodamine 101-phalloidin(Texas Red®-phalloidin(#00033))で染色した。アポトーシスを起こした細胞の核のDNAは、酵素的に NucView™ から遊離した DNA 色素により緑色に染色される。一方、細胞骨格は、F-アクチン結合性の Phalloidin により赤色に染色された。
1 時間、2.5 時間、5 時間とさまざまなインキュベーション時間でスタウロスポリン処理した細胞をフローサイトメトリーにて検出。分析前に、誘導した細胞を本製品(10μM)と 15 分間インキュベーション。Caspase-3 陽性細胞の割合を提示。
1 時間:10%(図 B)
2.5 時間:80%(図 C)
5 時間:97%(図 D)
キット構成
- NucView™ 488 Caspase-3 substrate, 0.2 mM in DMSO(250 μL×2)
- Caspase-3 inhibitor Ac-DEVD-CHO, 2 mM in DMSO(20 μL)
価格表
関連製品
Dual Apoptosis Assay with NucView™ 488 Caspase-3 substrate and sulforhodamine101-annexin Ⅴ
特長
- 複数の指標でアポトーシスを検出
NucView™ による Caspase-3 活性の検出、核の形態変化の検出と Sulforhodamine101-annexin Ⅴ による細胞膜上のホスファチジルセリンの検出が可能 - 生細胞で観察が可能
- アポトーシスの進行を止めることなく観察が可能
- 操作はインキュベーションのみ
- 細胞を固定化後、多重染色も可能
使用例
アポトーシスが生じているJurkat細胞を sulforhodamine 101-annexin Ⅴ(Texas Red®-annexin Ⅴ)と NucView™ 488 Caspase-3 で染色。annexin Ⅴ は細胞膜から露出しているホスファチジルセリンを赤色に染色し、NucView™ 488 Caspase-3 は核を緑色に染色した。アポトーシスのステージの異なる細胞がそれぞれ検出されているデータを提示する(左右のデータ)。
キット構成
- NucView™ 488 Caspase-3 substrate, 0.2 mM in DMSO(250 μL)
- Sulforhodamine 101-annexin Ⅴ, 50 μg/mL in TE buffer containing 0.1% BSA and 0.1% NaN3, pH7.5(250 μL)
- Annexin Ⅴ binding buffer(10 mL)
- Caspase-3 inhibitor Ac-DEVD-CHO, 2 mM in DMSO(20 μL)
価格表
※掲載内容は 2014 年 3 月現在の情報に基づいています。