抗 Double stranded RNA 抗体（J2）は、dsRNA 検出のゴールドスタンダードとして使用されています。J2 クローンは、C 型肝炎ウイルス、デングウイルス、ライノウイルス、チクングニアウイルス、狂犬病ウイルス、ポリオウイルス、豚コレラウイルス、ブロムモザイクウイルスなど、さまざまなウイルスの dsRNA 中間体の検出に使用できます。本製品は 40 bp 以上の dsRNA を認識します。J2 クローン抗体は、ELISA、dsRNA イムノブロッティング、イムノアフィニティクロマトグラフィーや免疫組織化学などのアプリケーションで使用された実績があります。

K1 クローンの抗 dsRNA 抗体は、dsRNA に対して J2 クローンと同程度の親和性があります。本製品は、抗 Double stranded RNA 抗体（J2）を使用して交差反応が起こった場合や、バックグラウンドが高い場合に、J2 クローンの代替として使用可能です。また、肝炎ウイルス、タイラーマウス脳脊髄炎ウイルス、日本脳炎ウイルスなど、さまざまなウイルスの dsRNA 中間体を検出するために使用できます。本製品は 40 bp 以上の dsRNA を認識します。また Poly（I）、Poly（C）に対する親和性が高いため、 Poly（I:C）を検出する場合は、J2 クローンよりも本製品を使用することをお薦めします。K1 クローンは、免疫蛍光染色、フローサイトメトリー、ELISA などのアプリケーションで使用された実績があります。

抗 Double stranded RNA 抗体（K2）のアイソタイプは IgM で、IgG 以外のアイソタイプが必要なアプリケーションで利用いただけます。本製品は 40 bp 以上の dsRNA を認識し、またその認識は抗原の配列に依存しません。K2 クローンは主に ELISA で使用されているほか、免疫蛍光染色などのアプリケーションで使用された実績があります。

Double stranded RNA control Poly（I:C）は、抗 Double stranded RNA 抗体を用いた dsRNA 検出のポジティブコントロールとして使用できます。ただし、抗 dsRNA 抗体は dsRNA ごとに反応性が異なることがあるため、ほかの dsRNA の定量標準としての使用を目的としたものではありません。また、非変性ポリアクリルアミドゲルおよびアガロースゲル電気泳動での、dsRNA および RNAi 分析におけるサイズ標準としても使用できます。本製品は低分子量の Poly（I:C）であり、平均サイズは 0.2 kb ～ 1 kb です。