Curapath 社 脂質ナノ粒子(LNP)用 PEG 代替脂質

Curapath 社は、非ウイルス性ドラッグデリバリーシステム(DDS)に特化した CDMO です。研究から臨床・製造の最終工程までサポートが可能で、バイオ医薬企業から高い信頼を得ています。Curapath 社では、PEG 脂質に代わるポリサルコシンをベースとした脂質(pSar 脂質)の製造に強みを持っています。PEG 脂質は血中安定性を高められる一方で、繰り返し投与による免疫応答(ABC 現象)を引き起こすことが問題視されています。pSar 脂質は、アミノ酸の一種であるサルコシンをベースとしており、PEG と同等の性能を持ちながら、免疫誘導が起こりにくいため、ABC 現象の回避に有効であるとし注目されています。
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PEG 代替脂質である pSar 脂質を提供
- PEG 脂質と比較して低免疫原性
- PEG 脂質と同等の特性
GMP 供給が可能
- 治験の支援や商業製品供給実績あり
- 受託サービス(CDMO)を提供
製品説明
免疫系の回避能
pSar 脂質の免疫応答回避効果

pSar 脂質を用いたリポソームは、免疫系からの回避能力を高め、ABC 現象を防ぐ効果があります。複数回投与による薬物動態実験では、PEG 脂質を用いた場合、PEG -リポソームの初回投与後に産生された IgM 抗体が、次回投与時にリポソームの肝臓への取り込みを促進し、血中半減期を短縮することが確認されました。一方、pSar -リポソームではこのような抗体反応が起こらず、ABC 現象を回避しました。
Son K, Ueda M, Taguchi K, Maruyama T, Takeoka, S, Ito, Y et al. Evasion of the accelerated blood clearance phenomenon by polysarcosine coating of liposomes. Journal of Controlled Release 2020; 322: 209-16.
pSar / PEG 脂質の特性
pSar 脂質を用いた LNP は、物理化学的性質において、PEG 脂質の LNP と同様の特性を示します。
LNP のサイズと PDI(多分散性指数)

組織への導入効率

DMG-PEG および Curapath 社の複数種類の pSar 脂質を用いて作製した LNP を比較しました。pSar 脂質は、PEG 脂質と同等の立体安定化効果があることを示しています(上図)。また、mRNA-LNP(mRNA 量 20 µg)をマウスに静脈投与し、 4 時間後の各臓器における in vivo 導入効率に優位な差がなかったことを示しています(下図)。
官能基を有する pSar 脂質の提供
官能基を有する pSar 脂質をベースに、リガンドを修飾することで、細胞・組織特異的なターゲティングなどが可能です。ラインアップは、価格表に掲載の「Product Catalog 2025」をご確認ください。
Curapath 社の製造能力と実績
Curapath 社は、創薬初期から GMP 商業製造まで、革新的な医薬品開発を支援するための設計・開発・製造サービスを一貫して提供しています。DDS における専門性を生かし、ポリマーおよび脂質ナノ粒子やポリマーナノ粒子(PNP・LNP)を用いた次世代治療法の実現を支援しており、スケールアップや GMP 製造まで、柔軟かつ高品質なサービスを提供しています。 以下に示すよう、治験の支援や商業製品供給、200 以上の GMP 準拠バッチ製造など、実績も十分です。

PMP は、Project Management Institute. の登録商標です。
関連資料
価格表
価格表には、Curapath 社の在庫品のみを掲載しています。このほかにも多数の製品を取りそろえており、Curapath 社のカタログに掲載しています。
※「Product Catalog 2025」に掲載の製品は、製造状況により、一部については記載通りの容量での提供が難しい場合や、販売自体ができない場合があります。
Curapath 社では、受託製造(CDMO)サービスも提供しています。
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※掲載内容は 2025 年 7 月現在の情報に基づいています。