LDH 細胞毒性アッセイキット
本製品は、細胞膜に傷害を受けた死細胞を測定できるキットです。少量かつ冷蔵保存が可能(3 カ月)で、無駄が少なく取り扱いも容易です。
特長
- 無駄の少ない少量タイプ(100 回用、500 回用)
- ワンボトルタイプで試薬の調製が不要
- 冷蔵でも 3 カ月保存可能
- 培養上清を用いることでさまざまな測定法と合わせた評価が可能
原理
本製品は LDH(乳酸デヒドロゲナーゼ)を指標として傷害を受けた細胞を検出します。
▶ | ||
① 細胞膜に傷害を受けた死細胞(ネクローシス細胞など)の場合、LDH が細胞から培地中に遊離されます。 | ② 培地中に遊離した LDH は、上記の反応を触媒し、ホルマザンを産生します。このホルマザンの 490 nm の吸光度を測定することで、LDH の活性を測定します。 |
実施例
メリチンの細胞傷害活性
播種 24 時間後の B16/BL6 細胞(1 × 104 cells/ウェル)に各濃度のメリチンを添加し、約 30 分後にアッセイを開始した。アッセイは各ウェルに基質液を直接添加する方法で行った。その結果、メリチンの濃度に依存し、細胞傷害活性が強くなることが示された。
データご提供:京都大学大学院 薬学研究科 病態情報薬学分野 山下 拓真 研究員
使用方法
アッセイは 2 種類の方法で実施できます。
培養上清の回収後、基質液を添加する方法 | プレートに基質液を直接添加する方法 |
---|---|
培養上清を用いることから、別のアッセイ法と組み合わせて評価できます。 | 直接ウェルに添加するだけの操作で簡便です。 |
生細胞数測定試薬と併用する場合、まず培養上清を 100 µL 回収し別のプレートで細胞毒性の試験を実施します。プレートに残った細胞を含む培地を生細胞数の試験に使用します。
応用例
生細胞数測定試薬との併用
生細胞数測定試薬(MTT、WST-8 など)による細胞数減少の結果からは、細胞が死滅したのか、増殖活性が抑制された状態なのかは判別できません。本製品を併用することで、より厳密に評価できます。
キット内容
アッセイに必要な全ての試薬が含まれています。
キット内容物 | 概要 |
---|---|
基質液 | 補酵素・色素などを含む溶液 |
細胞溶解液 | ポジティブコントロール調製用溶解液 |
反応停止液 | 反応停止用溶液 |
有効期間
冷凍保存の場合、有効期間(製造日より 2 年)はラベルに記載しています。
※本製品は冷凍で販売します。ご購入後に冷蔵で保存される場合、3 カ月以内にご使用ください。
※有効期間は未開封での条件となります。
価格表
※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。