RNase 汚染カバーガラスにおける RNase 除去効果

カバーガラスの RNase 汚染を、RNase Quiet により除去できていることがわかります。

1. RNase A 溶液（1 mg/mL）100 μL をカバーガラスに塗布、乾燥し、RNase 汚染カバーガラスを作製。
2. DEPC 処理水および RNase Quiet でスプレー後 1 分静置し、清潔なペーパータオルで拭き取り、滅菌水（RNase 不含）で洗浄。
3. RNA 溶液（40 μg/mL）50 μL をカバーガラス上に塗布し、37 ℃・30 分インキュベート。
4. 臭化エチジウム溶液（20 μg/mL）1 μL を 3 のカバーガラス上でピペッティング。
5. UV にて観察。

RNase Quiet の RNase および DNase 除去効果

RNase Quiet により RNase および DNase が除去されているか確認試験を行いました。結果、RNase Quiet により両ヌクレアーゼが除去されていることが確認されました。

1. 1.5 mL マイクロチューブに、【RNase 除去効果】（+）: RNase A 溶液 100 μg/10 μL、（-）: 溶解バッファーのみ 10 μL、【DNase 除去効果】（+）: DNase I 27.3 U/10 μL、（-）: 溶解バッファーのみ 10 μL を入れ、乾燥。
2. DEPC 処理水もしくは RNase Quiet を 1 mL 加え、1 分反応。
3. 2 の溶液を捨て、DEPC 処理水を 1 mL 加え洗浄。
4. 3 の DEPC 処理水を捨て、【RNase 除去効果】RNA 溶液 1 μg/25 μL、【DNase 除去効果】DNA 溶液 1 μg/25 μL および 50 mmol/L 塩化マグネシウム 1 μL をそれぞれ添加し、37 ℃・1 時間反応。
5. 反応終了後の 4 をアガロースゲルにて電気泳動し、臭化エチジウムを用いて検出。

RNase Quiet の RNA および DNA 除去効果

RNase Quiet により RNA および DNA が分解されているか確認試験を行いました。結果、RNase Quiet により RNA および DNA が分解されていることが確認されました。

RNA 除去効果			DNA 除去効果
処置液： ① RNase Quiet 100%（原液）　② RNase Quiet 80%　③ RNase Quiet 60% ④ RNase Quiet 40%　⑤ RNase Quiet 20%　⑥ DEPC 処理水

1. 1.5 mL マイクロチューブに、【RNA 除去効果】RNA 溶液 1 μg/2.5 μL、【DNA 除去効果】 DNA 溶液 1 μg/2.5 μL を添加。
2. 処置液（RNase Quiet 原液、RNase Quiet 希釈液もしくは DEPC 処理水）20 μL を添加し、5 分反応。
3. 反応終了後の 2 をアガロースゲルにて電気泳動し、臭化エチジウムを用いて検出。

※必ず単独で使用してください。アルミニウムなどの金属や酸性溶液と混ぜると有害ガスが発生し危険です。
また本製品はアルカリ性溶液のため取り扱いには注意してください。