免疫グロブリン精製用クロマトグラフィー担体COSMOGEL® Ig-Accept Protein A / Protein G
本製品はそれぞれ、免疫グロブリン(Ig)の Fc 領域と Protein A または Protein G が結合することを利用しており、主に IgG の精製に使用することができます。
使用例 1
免疫沈降法による 35S 標識 SEL1L の精製
データご提供:京都大学 ご研究者
実験概要
HEK293 細胞内で過剰発現させた 35S 標識 SEL1L を免疫沈降法により精製することで各製品の評価を行った。
実験方法
- 35S メチオニンと 35S システインを取り込ませた HEK293 細胞の抽出液へウサギ抗 SEL1L ポリクローナル抗体を加えインキュベートした。
- A社または Ig-Accept の Protein A または Protein G それぞれを加えインキュベートした。
- 洗浄後 laemmli バッファーを加え 65℃で処理した。
- 上清を SDS-PAGE に供し、Typhoon にてシグナルを検出した。
結果・評価
Lane:
- Protein A(A社)
- COSMOGEL® Ig-Accept Protein A
- Protein G(A社)
- COSMOGEL® Ig-Accept Protein G
実験結果の評価は目的物質のシグナル強度(赤四角 1、3、5、7)からバックグラウンド(赤四角 2、4、6、8)を差し引いて比較することで行った。
使用者の評価
目的物質のシグナル強度について Ig-Accept を A社製品と比較した結果、A社製品と遜色ない結果が得られた。また、Protein G(A社)では低分子側に非特異的なバンド(★)が検出されたが、Ig-Accept では検出されなかった。
使用例 2
COSMOGEL® Ig-Accept Protein A
サンプル:
Lane 3~4:ヒト血清(硫安沈殿画分)
Lane 6~7:マウス血清(硫安沈殿画分)
溶出:
グリシン-塩酸緩衝液(pH 2.8)
Lane:
- Protein Markers(10x)(#29458-24)を 1×で使用
- ヒト血清 10倍希釈
- COSMOGEL® Ig-Accept Protein A で精製したサンプル
- A社 Protein A 担体で精製したサンプル
- マウス血清 10倍希釈
- COSMOGEL® Ig-Accept Protein A で精製したサンプル
- A社 Protein A 担体で精製したサンプル
COSMOGEL® Ig-Accept Protein G
サンプル:
マウス血清
溶出:
グリシン-塩酸緩衝液(pH 2.8)
Lane:
- Protein Markers(10x)(#29458-24)を1×で使用
- COSMOGEL® Ig-Accept Protein G で精製したサンプル
製品仕様
担体名称 | COSMOGEL® Ig-Accept Protein A |
COSMOGEL® Ig-Accept Protein G |
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リガンド | Protein A | Protein G |
粒子サイズ | 50~150 μm | |
マトリックス | 4%架橋アガロース | |
推奨線流速 | 26 cm/h | |
限界圧 | 3.6 psi(0.25 bar) | |
供給状態 | 50vol%懸濁液(20vol%エタノール水溶液) |
価格表
※掲載の内容は、'18年1月現在の情報に基づいております。