SDS-PAGE用中性プレキャストゲルExtra PAGE One Precast Gel
Extra PAGE One は、一般的な SDS-PAGE 用のプレキャストゲルです。他社製品と同等以上の分離能を示し、ウェスタンブロッティング時の転写効率にも優れています。
特長
- 優れた分離能
- バンドがシャープ
- ウェスタンブロッティングでの高い転写効率
- 従来 SDS-PAGE 法(Laemmli 法)の泳動緩衝液、試料緩衝液を使用可能
- マルチチャンネルピペットの使用が可能(17 ウェルタイプのみ対応)
性能比較 1
分離能の比較
他社製品と同等以上の分離能を示します。特に 5~20% のグラジエントゲルや 12.5% の均一ゲルでの比較例では、低分子側の分離能に優れることが示されています。
ゲル | グラジエントゲル | |||
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製品名 | Extra PAGE One | C 社 | Extra PAGE One | D 社 |
ゲル濃度 | 5~20% | 4~20% | 5~20% | 5~20% |
製品番号 | 13063-74 | - | 13063-74 | - |
泳動像 | ||||
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ゲル | 均一ゲル | |
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製品名 | Extra PAGE One | C 社 |
ゲル濃度 | 12.5% | 12.5% |
製品番号 | 13073-44 | - |
泳動像 | ||
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性能比較 2
転写効率の比較-1
Extra PAGE One は、C 社製品より転写効率が高いことが高分子側および低分子側の矢印のタンパク質で示されました。
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性能比較 3
転写効率の比較-2
Extra PAGE One は、D 社製品では転写効率が低い高分子領域のタンパク質(矢印)も高い転写効率を示しました。
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製品ラインアップ
下記の種類のグラジエントゲルと均一ゲルを用意しています。
ゲル | グラジエントゲル | ||||
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ゲル濃度 | 5~10% | 5~15% | 5~20% | 7.5~15% | 10~20% |
製品番号 |
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泳動像 |
ゲル | 均一ゲル | |||
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ゲル濃度 | 7.5% | 10% | 12.5% | 15% |
製品番号 |
13069-14 13070-74 |
13071-64 13072-54 |
13073-44 13074-34 |
13075-24 13076-14 |
泳動像 | ||||
<注意事項> ラピッドステインCBBキット(#30035-14)などの一部の CBB 染色液で、バックグラウンドが薄く残る場合があります。 このような場合は 10%酢酸で、20 分程度洗浄するとバックグラウンドはさらに下がります。 |
製品仕様
プレート | W100 mm × H100 mm × T3.2 mm(ガラス製) |
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ゲルサイズ | W80 mm × H80 mm × T1.0 mm |
ウェル数(ウェル容量) | 13 ウェル(40 µL)、17 ウェル(28 µL) |
<注意事項>
- W100 mm × H100 mm × T3.2 mm のサイズのプレートが使用可能な泳動装置を使用してください。
- サンプル添加量は、ウェル容量の半量(13 ウェルは 20 µL、17 ウェルは 14 µL)以下を推奨します。
適応データ
MS への適応
Extra PAGE One は、CBB 染色や銀染色などの染色に問題無く使用できるだけで無く、ゲルから切り出したバンドを MS 解析に利用する際にも問題無くご利用いただけます。
10%均一ゲル |
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Extra PAGE One 7.5~15%ゲル |
ウシ血清アルブミン(#01859)を SDS 化し、10%均一ゲルもしくは Extra PAGE One 7.5~15%ゲルを用いて SDS-PAGE に供した。泳動後のゲルはゲル-ネガティブ染色キット(#16660-41)を用いて染色しバンドを確認した。切り出したタンパク質のバンドを含んだゲルを染色キットに含まれる洗浄バッファーで洗浄した後、ゲル中のタンパク質を還元、アルキル化したのち、30℃にて一晩、トリプシンで消化した。トリプシン消化されたペプチドを C18 Tip により脱塩後、MALDI-MS 解析を行った。その結果、いずれのゲルを用いた場合でも明瞭な BSA 由来のペプチド断片が検出された。 |
データご提供:近畿大学 農学部 応用生命化学科 森山 達哉 教授 / 吉村 征浩 博士研究員
MS/MS への適応
泳動結果 | バンド 2 の MS/MS 解析データ |
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データ左:レーン A:Protein Ladder One, Triple-color(#09547-74)、レーン B:BSA を Extra PAGE One 5~20%ゲルを用いて、SDS-PAGE に供した。SDS-PAGE の 2、3、5、6、7、10 のバンドについて MS 解析を行った。以下では、バンド 2、6、10 について取り上げ説明する。 データ右:ここでは、バンド 2 のタンパク質の MS/MS 解析の結果を示しており、Glutamate-ammonia-ligase と同定された。 |
バンド 6 の MS/MS 解析データ | バンド 10 の MS/MS 解析データ |
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同様にバンド 6 および 10 についても MS/MS 解析を行った。得られた推定アミノ酸の配列によりタンパク質を同定した結果、バンド 6 のタンパク質は、3-dehydroquinate synthase、バンド 10 のタンパク質は moaD と同定された。同様に、その他のバンドも MS/MS 解析により同定が可能であった。以上の結果より、Extra PAGE One により分離したタンパク質は、高分子側から低分子側のタンパク質に至るまで、MS/MS 解析に問題無く適応できた。 |
データご提供:京都市産業技術研究所 加工技術グループ バイオチーム 泊 直宏 様
電気泳動関連機器
価格表
規格:SP(電気泳動用) 貯法:冷蔵
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