抗体剝離液WB Stripping Solution / WB Stripping Solution Strong
本製品はウェスタンブロッティングでの抗原抗体反応を行った後、メンブレン(PVDF 膜もしくはニトロセルロース膜)から抗体を剝がし、その後同じメンブレンで異なる抗体を用いた抗原抗体反応を行う際の抗体剝離液です。化学発光法を用いた検出では 2 ~ 5 回のブロッティング膜の再利用が可能です。
特長
- 加温の必要なし-室温処理
- 無臭-2ME 不含(還元剤特有の臭いは無し)
- 時間短縮-反応時間は 5 ~ 15 分
- Ready to use
使用例
WB Strippng Solution 使用例
データご提供:東京工業大学 生命理工学部 赤池研究室 様
1 回目
ブロッキング | Blocking One(#03953)30 分 |
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洗浄 | tTBS |
一次抗体 | Anti-Paxillin(mouse IgG) |
二次抗体 | Aanti-Mouse IgG-POD |
検出 | 化学発光検出キット |
↓
ストリッピング:WB Stripping Solution で室温 15 分処理した後、プロトコール通り
↓
2 回目
ブロッキング | Blocking One(#03953)30 分 |
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洗浄 | tTBS |
一次抗体 | Anti-Vinculin(mouse IgG) Anti-Actin(mouse IgG) |
二次抗体 | Anti-Mouse IgG-POD |
検出 | Chemi-Lumi One |
WB Stripping Solution と WB Stripping Solution Strong の違い
5,000 ng、500 ng、50 ng、5 ng の抗原(c-Myc-GST)を結合した PVDF 膜を HRP 標識抗 GST 抗体で反応させて下記の各溶液を用いて室温で緩やかに振とう(10 分)処理しました。
a. 0.05%(v/v)Tween 20 含有 PBS
b. 2%(w/v)SDS, 100 mM 2-Mercaptoethanol, 62.5 mM Tris-HCl(pH 6.7)
c. WB Stripping Solution
d. WB Stripping Solution Strong
その後、PVDF 膜に残存した HRP 標識抗 GST 抗体を検出するため、0.05%(v/v)Tween 20 含有 PBS で 1 分洗浄後、化学発光検出しました。
e. は、d. を HRP 標識抗 c-Myc 抗体でリプローブした結果 a. とほぼ同様の結果が得られました。
使用方法
WB Stripping Solution | WB Stripping Solution Strong | |
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使用量 | ブロッティング膜(ミニゲルサイズ)には本製品 20 mL を使用してください。 | |
容器・器具など | トレーやピンセットなどは金属・樹脂製品ともに使用できます。 | トレーやピンセットなどは樹脂製品を使用してください。 |
洗浄 | 化学発光法の検出に使用したブロッティング膜は、0.05%(v/v)Tween 20 含有りん酸生理食塩水(tPBS)または同トリス塩酸生理食塩水(tTBS)により洗浄(5 分程度)してください。 | 化学発光法の検出に使用したブロッティング膜は、イオン交換水により洗浄(1 分程度)してください。 |
処理 | ・室温に戻した本製品はブロッティング膜が浸る程度の液量を容器へ注いでください。 ・ブロッティング膜を浸して室温で緩やかに振とう(5 ~ 15 分)します。 |
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洗浄 | 本製品を廃液した後、0.05%(v/v)Tween 20 含有りん酸生理食塩水(tPBS)または、同トリス塩酸生理食塩水(tTBS)により洗浄(5 分程度)してください。 | |
反応 | 洗浄したブロッティング膜は新たな抗体反応を行うことができます。 | |
残存抗体の確認方法 | 下記のいずれの場合もブロッティング膜に抗体が残存していると、以前の検出像が検出されます。 ①標識抗体の残存は、本製品で処理した後のブロッティング膜をそのまま化学発光法で検出することにより確認することができます。 ②未標識抗体の残存は、本製品で処理した後のブロッティング膜を二次抗体(標識抗体)と反応させた後、化学発光法で検出することにより確認できます。 |
使用上の注意
WB Stripping Solution | WB Stripping Solution Strong | |
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容器・器具など | 本製品を分注するトレーやピンセットなどは金属・樹脂製品ともに使用できます。 | 本製品を分注するトレーやピンセットなどは樹脂製品を使用してください。金属製品は本製品の性能を劣化させます。 |
処理時間 | 抗原抗体反応の強さにより、室温 5 ~ 15 分の処理条件では ブロッキング膜上に結合した抗体が残存する場合があります。予備検討を行って最適条件を確認することをお薦めします。抗体が残存する場合は処理時間の延長(30 分 ~ 数時間程度)、加温処理(37 ~ 60℃ 程度)も可能です。また、処理後、必要に応じて再度のブロッキング処理を行ってください。 | |
保護 | 使用時は、保護着、保護メガネ、保護手袋などの保護具を着用してご使用ください。身体などに付着した場合は大量の水で洗い流して必要に応じて医師の診察を受けてください。 | |
使用時 | 本製品は室温に戻してからご使用ください。 | 本製品は室温に戻してからご使用ください。本製品は冷蔵保存ですが、保存環境によっては界面活性剤が析出する場合があります。析出物が存在すると組成濃度が変化しますので、析出物を溶解させてから使用してください。 |
適応 | 本製品は、TMB、DAB、4-Chloro-1-naphtol などの発色検出法で染色されたブロッティング膜の再利用には適していません。また、発色検出法の染色像は消えません。 | |
混合使用 | 両製品を混合すると反応して白い沈殿を生じます。両製品を交互に使用される場合は、剝離したブロッティング膜を適当な緩衝液、あるいは精製水で十分に洗浄(3 ~ 5 回程度)して試液を完全に取り除いてから次の製品を使用してください。なお、使用されるトレーなどはそれぞれ別のものを用いてください。 |
価格表
※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。