FAQ
Innovative Research of America(IRA)社 Hormone and Drug Pelletsについてのご質問
ご質問 | 回 答 |
---|---|
Matrix-Driven Delivery (MDD)システム | |
ペレットはヒトに使用できますか? | 試薬ですので、使用できません。ペレットは、実験動物に限って、使用可能です。 |
MDDシステムはどのようなものですか? | MDDシステムは、ペレットの溶解と薬剤の拡散の2プロセスで薬物を徐放するシステムです。 |
ペレットの構成成分は何ですか? | ペレットは基剤成分と薬物を混合し作製されています。基剤成分はコレステロール、セルロース、ラクトース、りん酸塩、ステアリン酸塩から構成されます。 |
特別な形状のペレットは作れますか? | どのような形状でも作製できます。 |
基剤はすべてのペレットで同じですか? | 1,700種類以上の基剤の組み合わせがあり、薬物種で異なります。また、薬物種と実験内容に合わせて、基剤から特定の成分を除くこともできます。カスタム品での対応となりますので、カスタム申込書にて、お問い合わせください。 |
1錠のペレットに2種類以上の薬物を入れることはできますか? | 薬物の化学的適合性によって異なりますが、基本的には複数種の薬物を1錠にまとめることができます。 |
ペレットは免疫原性がありますか? | ペレットの基剤は生物学的に不活性で、免疫系に影響をおよぼしません。 |
ペレットを分割して使うことはできますか? | ペレットは、一定期間内の徐放を実現するために、薬物をペレットの中央に濃縮した状態で作製していますので、分割して使用することはできません。 |
ペレットの保管方法は? | ペレットの保管方法は、含まれる薬物種によって異なります。温度・光・湿度に注意して保管してください。 |
ペレットの有効期限は? | 保管方法に注意して正しく保管されたペレットは、お手元に到着後3年間の品質を保証しています。 |
もし、ペレットを滅菌するならば、どんな方法がありますか? | ペレットは滅菌済みです(滅菌方法は独自の技術ですので開示できません)。従って、基本的には追加滅菌は不要です。追加滅菌される場合、次の2種類の方法があります: 1) NOガス 2) クリーンベンチ内でのUV照射 |
コントロールとなるペレットは販売していますか? | 販売しています。コントロールとして、プラセボペレット(基剤のみから構成)を別途販売しています。カスタム品のペレットの場合のみ、25錠分のプラセボペレットを無償で添付しています。 |
埋め込みと除去 | |
コントロールペレット(プラセボペレット)と薬物ペレットを同じPRECISIONTROCHARを用いて埋め込む場合、順番はありますか? | プラセボペレットと薬物ペレットを同じPRECISION TROCHARで埋め込む際は、まずプラセボペレットを埋め込んだ後、薬物ペレットを埋め込んでください。プラセボペレットを先に埋め込むことで、対照実験に残余薬物の与える影響を避ける効果が得られます。 |
PRECISION TROCHARとは? | 繰り返し使用できるステンレス製のニードルで、オブチュレーターがついており、ペレットの埋め込みが簡単に行えます。 (使用方法参照) |
埋め込む度にPRECISION TROCHARを滅菌する必要はありますか? | PRECISION TROCHARは埋め込む度に滅菌する必要はありません。もしアルコールで消毒を行った場合は、完全に乾燥した後お使いください。ペレットが液体に触れることで、薬物の放出率に悪影響がおよぶ恐れがあります。 |
PRECISION TROCHARの滅菌方法は? | オートクレーブでの滅菌をお勧めします。 |
ペレットを埋め込む前に、皮膚をアルコール消毒する必要がありますか? | 皮膚消毒の必要はありません。ペレットは、体内の液体と接触した時点で薬物を放出するように設計されています。埋め込みの前に液体に触れると、薬物の放出率に悪影響がおよぶ恐れがあります。 |
ペレットの周辺部位が腫れたり水腫が発生しました。どうしてですか? | 動物の大きさに対してペレットが大きすぎた時、または埋め込みによって筋肉が傷ついた時に限って、水腫の発生があります。ペレット自体は滅菌されており、感染を起こすことはありません。 |
ペレットの埋め込み部位は? | ペレットは主に、皮膚と筋肉組織の間の皮下に埋め込みます。マウスおよびラットにおいては、埋め込みに最適な部位は肩と耳の間の首の側面です。しかし、皮膚と筋肉との間にスペースがあって、動物がペレットを埋め込んだ部位に手が届かずペレットにいたずらをしなければ、どの部位に埋めこんでも構いません。 |
皮下以外の部位にペレットを埋め込むことができますか? | 静脈内、筋内、頚部、眼、脳、骨髄、乳腺、首、子宮、腎臓被膜下に埋め込むことができます。 |
複数のペレットを埋め込むことはできますか? | 動物の体格に応じて、最大20錠まで埋め込むことができます。 |
ペレットは取り除けますか? | ペレットを取り出すことはできますが、再び体内に戻すことはできません。 |
実験期間が終わった後に皮下にペレットが残っているようなのですが、実験後に残っているペレットは取り除く必要がありますか? | 取り除く必要はありません。基剤は免疫原性のないものを使っており、ペレットはそのうち体内に吸収されます。 |
放出率と埋め込み量 | |
ペレットはいつから薬物を放出し始めますか? | 薬物の放出は埋め込み直後から始まりますが、放出を遅らせたペレットを作製することもできます。カスタム品での対応となりますのでカスタム申込書にて、お問い合わせください。 |
キネティクスは0次と1次のどちらですか? | ペレットのキネティクスは0次速度過程に従い設計された期間、薬物を安定的に徐放します。 |
ペレットは薬物をどのくらい放出し続けますか? | ペレットは設計された時間の間、一定に薬物を徐放します。 |
薬物の放出量と血中濃度は常に一定ですか? | 血中濃度は動物の種類による薬物のクリアランスと薬物自体の半減期とによって異なります。 |
放出が一定かどうか、どのようにチェックしたらいいですか? | ペレットを取り出し、ペレット内に残っている薬物の量を測定してください。埋め込みから取り出しまでの間にどれだけの量の薬物が放出されたかを計算で求めます。 |
ペレットの適切な用量はどのように選べばよいですか? | 次の二式から適切な用量を求めてください。 1) 一日あたりの放出量と徐放期間からの製品選択 一日あたりの放出量×徐放期間=製品薬物量 2) 製品薬物量と徐放期間からの一日あたりの放出量の計算法 製品薬物量÷徐放期間=一日あたりに放出される量 |
1錠あたりの最大薬物量と最小薬物量について教えてください。 | 薬物の最低量は1 µg、最高量は200 mgですが、ニーズに合わせてもっと少ないあるいはもっと多い用量のペレットの作製も可能です。カスタム品での対応となりますので、カスタム申込書にて、お問い合わせください。 |
希望血中濃度にするためのペレットの用量がわからないのですが。 | "mini-dose response curve"から適切なペレットの用量を求める方法を推奨します。 |
90日以上、薬物を放出するペレットは販売していますか? | 90日間以上薬物を放出するペレットを作製することもできますが、複数回の埋め込みを行っていただく方法を推奨しています。たとえば180日間徐放の場合は、90日間放出するペレットを埋め込み、さらに91日目にもう1個の90日間放出するペレットを追加で埋め込みます。 |