RNase除去剤 RNase Quiet
RNase Quietは、実験台やガラス器具、プラスチック製品にスプレーし、拭き取ることによりRNaseを除去します。
特長
- RNaseを効果的に除去
- 界面活性剤不含で拭き取り容易
- 取扱いの便利なスプレータイプ
- 発がん性のあるDEPC不含
確認試験
RNase Quietにより、ガラス、プラスチック器具からRNaseを除去した例を示します。
図1 RNase汚染カバーガラスにおけるRNase除去効果
【条件】
- RNase A溶液(1mg/ml) 100µlをカバーガラスに塗布、乾燥し、RNase汚染カバーガラスを作製。
- DEPC処理水およびRNase Quietでスプレー後1分間静置し、清潔なペーパータオルでふきとり、滅菌水(RNase不含)で洗浄。
- RNA溶液(40µg/ml) 50µlをカバーガラス上に塗布し、37℃・30分間インキュベート。
- 臭化エチジウム溶液(20µg/ml) 1µlを3.のカバーガラス上でピペッティング。
- UVにて観察。
図2 1.5mlマイクロチューブにおけるRNase除去効果
【条件】
- 1.5mlマイクロチューブに、(+)：RNase A溶液(10mg/ml) 10µl, (－)：溶解バッファーのみ10µlを入れ、乾燥。
- DEPC処理水およびRNase Quietを1ml加え、1分間反応。
- 2.の溶液を捨て、DEPC処理水を 1ml加え洗浄。
- DEPC処理水を捨て、RNA溶液(40µg/ml) 25µlを加え、37℃・1時間インキュベート。
- 100ng/mlの臭化エチジウムを含む 1%アガロースで電気泳動し、200ng/mlの臭化エチジウム溶液に浸し染色。
- UVにて観察。
使用方法
| 実験台の洗浄 | RNase Quietを直接実験台表面にスプレーし、清潔なペーパータオルで全面に拡げます。次に滅菌水(RNase不含)を実験台の表面に塗布し、新しいペーパータオルで拭き取ります。 |
|---|---|
| 器具類の洗浄 | 清潔なペーパータオルに十分なRNase Quietをしみこませ、器具の表面を拭きます。次に滅菌水(RNase不含)をしみこませたペーパータオルでRNase Quietを拭き取った後、新しいペーパータオルで拭き取ります。 小さい部品はRNase Quietに2分程度浸した後、滅菌水(RNase不含)で洗浄し、新しいペーパータオルで拭き取ります。 |
| プラスチック、 ガラス器具類の 洗浄 |
十分量のRNase Quietを容器に注ぎ、攪拌により内側の表面全体になじませます。次にRNase Quietを廃棄した後、滅菌水(RNase不含)にて2回攪拌洗浄し、乾燥させます。 |
| ピペット類の洗浄 | ピペットの取扱説明書に従って分解した後、シャフト部分をRNase Quietに1分程度浸します。滅菌水(RNase不含)で洗浄した後、新しいペーパータオルで拭き取り、組み立ててください。シャフト部分以外は、清潔なペーパータオルに十分なRNase Quietをしみこませ、表面を拭きます。次に滅菌水(RNase不含)をしみこませたペーパータオルでRNase Quietを拭き取った後、新しいペーパータオルで拭き取ります。なお、内部のピストン部分は洗浄を行わないでください。 |
注）必ず単独で使用してください。アルミニウムなどの金属や酸性溶液と混ぜると有害ガスが発生し危険です。
また本製品はアルカリ性溶液のため取り扱いには注意してください。
価格表
| 製品名 | 貯法 | 製品番号 | 容量 | オンライン カタログへ |
|---|---|---|---|---|
| RNase Quiet | 室温 | 09147-14 | 475 ml |  |
| RNase Quiet for Replacement | 室温 | 09477-94 | 475 ml | |
※掲載の内容は、'16年3月現在の情報に基づいております。
