エピジェネティクス研究用化合物
Tocris Bioscience 社 SGC のケミカルプローブ
Tocris Bioscience 社(以下 Tocris 社)では、エピジェネティクスに関与する種々のタンパク質に作用する化合物を数多く取りそろえており、さまざまな企業・大学とライセンス契約を結び、随時ユニークな化合物を追加しています。ここでは SGC のケミカルプローブを紹介します。
エピジェネティクス研究用化合物のその他の注目製品である BRD4 分解誘導化合物(MZ 1、dBET1)についてはこちらをご覧ください。
SGC(Structural Genomics Consortium)は、トロント大学およびオックスフォード大学に研究施設を置く非営利組織で、200 名以上の研究員と製薬企業 9 社が連携し研究を行っています。SGC で開発されたエピジェネティクスに作用するケミカルプローブの研究結果は、 SGC の Web site から自由にアクセスできます。Tocris 社では、SGC とライセンス契約を締結したことで、これらのユニークなケミカルプローブが Tocris 社のラインアップに追加されました。SGC のケミカルプローブは次の特長を有しています。
特長
- In vitro において IC50 値もしくは Kd 値は 100 nM 以下
- 同じファミリーのタンパク質と比べてターゲットタンパク質への選択性は 30 倍以上
- 細胞アッセイにおいて標的分子に対し 1 µM で作用
(R)-PFI 2 Hydrochloride(#4892/10) | TP 472(#6000/10) |
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SETD7 に作用(IC50 = 2 nM)。DNMT1 および 18 種のメチル基転移酵素と比べて SETD7 への選択性は 1,000 倍以上。 | BRD9/7 に作用(Kd = 33 nM、340 nM)。それ以外のブロモドメインと比べて、BRD9 への選択性は 30 倍以上。 |
豊富なラインアップ:Tocris 社のエピジェネティクス研究用化合物
ターゲット
14.3.3 タンパク質 | Aurora キナーゼ | ブロモドメイン |
DNA メチル基転移酵素 | ヒストンアセチル転移酵素 | ヒストン脱アセチル化酵素 |
ヒストン脱メチル化酵素 | ヒストンペプチド | 低酸素誘導因子 |
JAK キナーゼ | リジンメチル基転移酵素 | MBT ドメイン |
Pim キナーゼ | ポリ(ADP リボース)ポリメラーゼ | タンパク質アルギニンメチル基転移酵素 |
タンパク質セリン/スレオニンホスファターゼ | タンパク質チロシンホスファターゼ | RNA ポリメラーゼ |
Sir2-like ファミリー脱アセチル化酵素 |
エピジェネティクスに作用する化合物(一部)
価格表
※掲載内容は 2020 年 3 月現在の情報に基づいています。