高輝度・長寿命の次世代蛍光色素Biotium社 CF™ Dye
CF™ Dye は、Biotium 社より開発された次世代の蛍光色素です。本蛍光色素は、高輝度でかつ退色耐久性に優れた性質を持っています。また、従来の蛍光色素よりも低電荷であり、標識体の性質に影響の少ない蛍光色素です。本色素の標識二次抗体をはじめとするさまざまな標識体、反応性誘導体、ラベリングキットなどを紹介します。
特長
- 高輝度・高い退色耐久性
- 標識体の性質に影響を与えにくい低電荷の蛍光色素
- 標識二次抗体をはじめ、各種標識体、反応性誘導体やラベリングキットを用意
使用例
CF™ 488A & CF™ 555 標識二次抗体を用いたプラナリア脳の神経軸索の染色
左:CF™ 488A および CF™ 555 標識二次抗体を用いた染色
右:A 社標識二次抗体を用いた染色
サンプル
プラナリア脳(ホールマウント、観察時 200 µm の厚さに圧縮)
固定法 カルノア法(120 min, 4℃)
透過処理 キシレン:エタノール=1:1(60 min, 室温)
脳のドーパミン神経の染色
一次抗体
Rabbit Anti-Planarian TH
二次抗体
Biotium 社 CF™ 555 Goat Anti-Rabbit IgG(H+L)
A 社 橙色蛍光標識 Goat Anti-Rabbit IgG(H+L)
脳のGABA神経の染色
一次抗体
Mouse Anti-Planarian GAD
二次抗体
Biotium 社 CF™ 488A Goat Anti-Mouse IgG(H+L)
A 社 緑色蛍光標識 Goat Anti-Mouse IgG(H+L)
核の染色
Hoechst 33342
結果
Olympus FV10 を使用して、A 社製品と同条件で検出した結果、CF™ Dye は、A 社製品と同程度もしくはそれ以上の感度で検出でき、表面から 15 µm という深度の深い場所でも、神経軸索の一本一本まで検出が可能でした。
データご提供
京都大学 大学院理学研究科 生物科学専攻 高次情報形成学講座 生体情報発生分野 分子発生学分科
阿形 清和 教授 / 井上 武 助教
製品概要
CF™ Dye には、UV から近赤外領域までのさまざまな蛍光色素が用意されています。標識二次抗体以外にもさまざまな CF™ Dye 標識体、反応性誘導体、ラベリングキットも用意しています。
CF™ Dye 各蛍光色素を用いた製品ラインアップ
ラベリングキットと関連製品 EverBrite™ Mounting Medium の詳細はこちら。
製品使用文献
製品使用文献はこちらのページで閲覧できます。
https://www.nacalai.co.jp/information/literature/BiotiumCFDye.cfm
CF™ 350
製品説明
CF™ 350 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:347 / 448 nm
分子吸光係数:18,000
分子量:〜496
フローサイトメトリーレーザーライン:UV
顕微鏡レーザーライン:UV
CF™ 350 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 350 と A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて、相対的な蛍光強度を測定しました。CF™ 350 は A 社製品と同等以上の結果が得られました。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 350 標識二次抗体を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 350 標識 Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。
価格表
CF™ 405S
使用例
CF™ Dye 標識体による多重染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 golgin97 抗体(マウス)および抗 COX IV 抗体(ラビット)を用い、それぞれの二次抗体に CF™ 405S 標識の Goat Anti-Mouse IgG、CF™ 488A 標識の Goat Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。F-アクチンは CF™ 555 ファロイジンを用いて染色しました。
青:ゴルジ体、緑:ミトコンドリア、赤:細胞骨格
価格表
CF™ 405M
製品説明
CF™ 405M 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:408 / 452 nm
分子吸光係数:41,000
分子量:~503
フローサイトメトリーレーザーライン:405 nm
顕微鏡レーザーライン:405 nm
CF™ 405M 標識二次抗体の蛍光強度の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に intracellular CD3 に対する抗体、二次抗体に CF™ 405M または A 社の蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用い、BD™ LSR II フローサイトメーター(405 バイオレットレーザーと 450/50 nm 検出器搭載)により解析しました。グラフは細胞集団の蛍光強度の相乗平均を表しています。バックグラウンドは二次抗体のみを用いて測定しました。
CF™ 405M 色素の退色性の比較
同じ濃度の CF™ 405M 色素溶液と A 社色素溶液を、水銀ランプを光源とする蛍光顕微鏡上で暴露し、DAPI フィルターセットを用いて蛍光強度を測定しました。5 秒間隔で蛍光強度を測定し、0 秒の値により標準化しました。
価格表
CF™ 488A
製品説明
CF™ 488A 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:490 / 515 nm
分子吸光係数:70,000
分子量:〜910
フローサイトメトリーレーザーライン:488 nm
顕微鏡レーザーライン:488 nm
CF™ 488A 標識二次抗体の蛍光強度の比較
ヒト心臓の凍結組織切片(6µm)を、一次抗体に抗フィブロネクチン抗体、二次抗体に各社蛍光色素標識の Goat Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。その結果、CF™ 488A 標識二次抗体は、他社製品と同様に使用できることが示されています。
データ提供:Dr. Sawa Kostin at Max-Planck-Institute für Herz- und Lungenforschung (W.G. Kerckhoff-Institut) in Bad Nauheim(Hessen)-Germany
Jurkat 細胞を、一次抗体に intracellular CD3 に対する抗体と Isotype、二次抗体に CF™ 488A および各社蛍光色素標識二次抗体を用いて染色しました。データ中の棒グラフは、Beckman Coulter FC-500 で分析した細胞集団の蛍光量の中央値の蛍光強度を測定した結果で、CF™ 488A 標識二次抗体は、他社製品と比較し、同等もしくは高い蛍光強度を持つことが示されています。ヒストグラムは、各社蛍光色素:CF™ 488A(緑)、A 社蛍光色素(青)、C 社蛍光色素(紫)、D 社蛍光色素(赤)を標識した二次抗体を用いて染色した細胞を、BD FACSCalibur™(FL1 チャネル)によって作成された各ヒストグラムを重ね合わせています。
使用例
CF™ Dye 標識体による多重染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 golgin97 抗体(マウス)および抗 COX IV 抗体(ラビット)を用い、それぞれの二次抗体に CF™ 405S 標識の Goat Anti-Mouse IgG、CF™ 488A 標識の Goat Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。F-アクチンは CF™ 555 ファロイジンを用いて染色しました。
青:ゴルジ体、緑:ミトコンドリア、赤:細胞骨格
CF™ 555 ファロイジン、CF™ 488A 標識二次抗体を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 488A 標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。F-アクチンは CF™ 555 ファロイジン、核の DNA は DAPI を用いて染色しました。
緑:チューブリン、赤:アクチン、青:核
価格表
CF™ 514
価格表
CF™ 532
製品説明
CF™ 532 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:527 / 558 nm
分子吸光係数:96,000
分子量:~685
フローサイトメトリーレーザーライン:532 nm
顕微鏡レーザーライン:532 nm
CF™ 532 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 532 Goat Anti-Mouse IgG は A 社製品と比較し、蛍光強度の強いことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
Jurkat 細胞染色における蛍光強度の比較
CF™ 532 Goat Anti-Mouse IgG または A 社製品で Jurkat 細胞を染色し、フローサイトメトリーにより蛍光強度を比較しました。CF™ Dye は A 社製品よりも蛍光強度の強いことが示されています。バックグラウンドは抗 CD3 抗体を加えていないサンプルにより測定しました。測定は BD FACSCalibur™ フローサイトメーター(FL2 チャンネル)を使用しました。
価格表
CF™ 543
製品説明
CF™ 543 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:541 / 560 nm
分子吸光係数:100,000
分子量:〜870
フローサイトメトリーレーザーライン:532 nm
顕微鏡レーザーライン:543 or 546 nm
CF™ 543 を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体にマウス抗チューブリン抗体、二次抗体に CF™ 543 標識の Goat Anti-mouse IgG を用いて染色しました。アクチンフィラメントと核は CF™ 488A ファロイジンと RedDot2 でそれぞれ対比染色しました。
CF™ 543 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 543 Goat Anti-Mouse IgG は A 社製品と比較し、蛍光強度の強いことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
価格表
CF™ 555
製品説明
CF™ 555 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:555 / 565 nm
分子吸光係数:150,000
分子量:~901
フローサイトメトリーレーザーライン:532 nm
顕微鏡レーザーライン:543, 546 or 550 nm
CF™ 555 標識二次抗体を用いた染色
ラット脳の凍結切片のグリア細胞を、一次抗体に抗 GFAP 抗体(ラビット)、二次抗体に CF™ 555 標識 Donkey Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。核の DNA は DAPI を用いて染色しました。
CF™ Dye 標識体による多重染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 golgin97 抗体(マウス)および抗 COX IV 抗体(ラビット)を用い、それぞれの二次抗体に CF™ 488A 標識の Goat Anti-Mouse IgG、CF™ 555 標識の Goat Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。F-アクチンは CF™ 647 ファロイジン、核の DNA は Hoechst 33342 を用いて染色しました。
緑:ゴルジ体、赤:ミトコンドリア、マゼンタ:細胞骨格、青:核
使用例
CF™ Dye 標識体による多重染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 golgin97 抗体(マウス)および抗 COX IV 抗体(ラビット)を用い、それぞれの二次抗体に CF™ 405S 標識の Goat Anti-Mouse IgG、CF™ 488A 標識の Goat Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。F-アクチンは CF™ 555 ファロイジンを用いて染色しました。
青:ゴルジ体、緑:ミトコンドリア、赤:細胞骨格
CF™ 555 ファロイジン、CF™ 488A 標識二次抗体を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 488A 標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。F-アクチンは CF™ 555 ファロイジン、核の DNA は DAPI を用いて染色しました。
緑:チューブリン、赤:アクチン、青:核
CF™ 555 および CF™ 647 標識二次抗体を用いたウェスタンブロッティング
マウス肝臓のライセートを二次元電気泳動を行った後、一次抗体に抗ヒトケラチン 8 抗体(ラビット)、抗ヒトケラチン 18 抗体(マウス)を用い、それぞれの二次抗体に CF™ 555 標識 Goat Anti-Rabbit IgG、CF™ 647 標識 Goat Anti-Mouse IgG を用いて検出しました。データは Cytiva Typhoon スキャナーにより検出しました。
価格表
CF™ 568
製品説明
CF™ 568 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:562 / 583 nm
分子吸光係数:100,000
分子量:~714
フローサイトメトリーレーザーライン:532 nm
顕微鏡レーザーライン:568 nm
CF™ 568 標識二次抗体の蛍光強度の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に intracellular CD3 に対する抗体と Isotype、二次抗体に CF™ 568 および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。蛍光強度は、BD FACSCalibur™(FL2 チャネル)により測定しました。その結果、CF™ 568 標識二次抗体は、A 社製品と比較し、高い蛍光強度を持つことが示されています。 DOL:蛍光標識の程度
CF™ 568 標識ストレプトアビジンの退色性の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体にビオチン標識された intracellular CD3 に対する抗体を反応させた後、CF™ 568 および A 社蛍光色素標識のストレプトアビジンを用いて染色しました。データは水銀ランプを光源とする蛍光顕微鏡を用いて検出しました。15 秒間隔で 5 分間蛍光強度を測定した結果、CF™ 568 標識ストレプトアビジンは、退色し難いことが示されています。
価格表
CF™ 594
製品説明
CF™ 594 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:593 / 614 nm
分子吸光係数:115,000
分子量:〜730
フローサイトメトリーレーザーライン:532 or 594 nm
顕微鏡レーザーライン:594 nm
CF™ 594 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 594 Goat Anti-Mouse IgG は、A 社製品と比較し、蛍光強度の強いことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 594 標識二次抗体の退色性の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に intracellular CD3 に対する抗体、二次抗体に CF™ 594 および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。データは水銀ランプを光源とする蛍光顕微鏡を用いて検出しました。15 秒間隔で 5 分間蛍光強度測定した結果、CF™ 594 標識二次抗体は、退色し難いことが示されています。
使用例
CF™ 594 標識二次抗体を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 COX IV 抗体(ラビット)、二次抗体に CF™ 594 標識 Donkey Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。核の DNA は DAPI を用いて染色しました。データはオリンパス社の水銀ランプを光源とする顕微鏡により検出しました。
赤:ミトコンドリア、青:核
価格表
CF™ 620R
価格表
CF™ 633
製品説明
CF™ 633 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:630 / 650 nm
分子吸光係数:100,000
分子量:~820
フローサイトメトリーレーザーライン:633 or 635 nm
顕微鏡レーザーライン:633 or 635 nm
CF™ 633 標識二次抗体の蛍光強度の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に intracellular CD3 に対する抗体と Isotype、二次抗体に CF™ 633 および A 社の 2 種類の蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。蛍光強度は、BD FACSCalibur™(FL4 チャネル)により測定しました。グラフは細胞集団の蛍光強度の相乗平均を表しています。その結果、CF™ 633 標識二次抗体は、A 社の 2 製品と比較し、高い蛍光強度を持つことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 633 標識二次抗体の退色性の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に CD3 に対する抗体、二次抗体に CF™ 633 および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Rabbit IgG を用いて染色しました。データはオリンパス社の水銀ランプを光源とする顕微鏡により、Cy5 フィルター、CCD カメラを用いて検出しました。蛍光顕微鏡で検出した結果、CF™ 633 で標識した抗体は、退色時間の長いことが示されています。
価格表
CF™ 640R
製品説明
CF™ 640R 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:642 / 662 nm
分子吸光係数:105,000
分子量:~832
フローサイトメトリーレーザーライン:633, 635 or 640 nm
顕微鏡レーザーライン:633, 635 or 640 nm
CF™ 640R 標識二次抗体の蛍光強度の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に intracellular CD3 に対する抗体、二次抗体に CF™ 640R、A 社、B 社、2 種類の E 社の蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。コントロールは、二次抗体のみを用いて検出しました。蛍光は、BD FACSCalibur™(FL4 チャネル)により測定しました。棒グラフは、細胞集団の蛍光強度の相乗平均を示しています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 640R 色素の退色性の比較
PBS に 0.5 mM の濃度で CF™ 640R および E 社の蛍光色素を溶解し、水銀ランプを光源とする蛍光顕微鏡で Cy5 フィルターを用いて検出しました。15 秒間隔で 5 分間蛍光強度を測定した結果、CF™ 640R は、退色し難いことが示されています。蛍光の強度は、Image-Pro Express software を用いて算出されています。
価格表
CF™ 647
製品説明
CF™ 647 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:650 / 665 nm
分子吸光係数:240,000
分子量:~836
フローサイトメトリーレーザーライン:633 or 635 nm
顕微鏡レーザーライン:633 or 635 nm
CF™ 647 標識二次抗体の S/N 比の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体にマウス抗ヒト CD3 抗体、二次抗体に CF™ 647、A 社色素、B 社色素標識の Goat Anti-Mouse IgG をそれぞれ用いて染色し、BD FACS Calibur(FL4チャネル)により蛍光強度を測定して、S/N 比を算出しました。その結果、CF™ 647 標識二次抗体は最も高い S/N 比を得ることができました。なお、二次抗体のみのシグナルをバックグラウンド(2nd)としています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 647 標識アネキシンVを用いた染色
Jurkat 細胞を CF™ 647 標識アネキシンV(紫)で染色しました。この細胞はアポトーシス誘導されており、NucView™488(緑)でカスパーゼ 3 の活性を検出しています。
使用例
CF™ 555 および CF™ 647 標識二次抗体を用いたウェスタンブロッティング
マウス肝臓のライセートを二次元電気泳動を行った後、一次抗体に抗ヒトケラチン 8 抗体(ラビット)、抗ヒトケラチン 18 抗体(マウス)を用い、それぞれの二次抗体に CF™ 555 標識 Goat Anti-Rabbit IgG、CF™ 647 標識 Goat Anti-Mouse IgG を用いて検出しました。データは Cytiva Typhoon スキャナーにより検出しました。
CF™ 647 ヒドラジドを用いた神経海馬の染色
ラットの神経海馬を、SynaptoGreen™ C4(#70020)とCF™ 647 Hydrazide を用いて染色しました。SynaptoGreen™ C4 はシナプス小胞を緑に染色し、CF™ 647 Hydrazide は、細胞体を赤に染色しました。
データ提供:Hang Zhou from Professor Guosong Liu's lab in Tsinghua University, China
CF™ 647 標識二次抗体を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 647 標識 Goat Anti-Mouse IgG F(ab')2 fragment を用いて染色しました。データはオリンパス社の水銀ランプを光源とする顕微鏡により、Cy5 フィルター、CCD カメラ、Image-Pro Express software を用いて検出しました。
価格表
CF™ 660C
製品説明
CF™ 660C 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:667 / 685 nm
分子吸光係数:200,000
分子量:〜3112
フローサイトメトリーレーザーライン:633 or 635 nm
顕微鏡レーザーライン:633 or 635 nm
CF™ 660C 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 660C、CF™ 660R および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて、相対的な蛍光強度を測定しました。蛍光は、633 nm の励起光を用いて、各色素の極大蛍光波長で測定しました。CF™ 660C 標識 Goat Anti-Mouse IgG は、A 社製品と比較し、蛍光強度の強いことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 660C 標識二次抗体の退色性の比較
HeLa 細胞を、一次抗体に α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 660C、CF™ 660R および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。データはオリンパス社の水銀ランプを光源とする蛍光顕微鏡により、Cy5 フィルター、CCD カメラを用いて検出しました。10 秒間隔で 5 分間蛍光強度測定した結果、CF™ 660R 標識二次抗体は、A 社製品と比較し、退色し難いことが示されています。
価格表
CF™ 660R
製品説明
CF™ 660R 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長:663 / 682 nm
分子吸光係数:100,000
分子量:〜888
フローサイトメトリーレーザーライン:633 or 635 nm
顕微鏡レーザーライン:633 or 635 nm
CF™ 660R 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 660C、CF™ 660R および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて、相対的な蛍光強度を測定しました。蛍光は、633 nm の励起光を用いて、各色素の極大蛍光波長で測定しました。CF™ 660C 標識 Goat Anti-Mouse IgG は、A 社製品と比較し、蛍光強度の強いことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 660R 標識二次抗体の退色性の比較
HeLa 細胞を、一次抗体に α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 660C、CF™ 660R および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。データはオリンパス社の水銀ランプを光源とする蛍光顕微鏡により、Cy5 フィルター、CCD カメラを用いて検出しました。10 秒間隔で 5 分間蛍光強度測定した結果、CF™ 660R 標識二次抗体は、A 社製品と比較し、退色し難いことが示されています。
価格表
CF™ 680
製品説明
CF™ 680 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
CF™ 680 標識二次抗体の蛍光強度の比較
HeLa 細胞のライセートを 2 倍ずつ希釈し、アクリルアミドゲルで電気泳動後、ニトロセルロース膜に転写し、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)と抗 COX IV 抗体(ラビット)、二次抗体に以下の蛍光色素標識抗体を同一濃度で使用し染色しました。
CF™ 770 標識 Goat Anti-Mouse IgG
F 社蛍光色素標識 Goat Anti-Mouse IgG
CF™ 680 標識 Goat Anti-Rabbit IgG
F 社蛍光色素標識 Goat Anti-Rabbit IgG
膜を乾燥後、蛍光検出は LI-COR Biosciences 社の Odyssey® Infrared Imaging System により測定しました。その結果、CF™ 色素標識二次抗体は F 社製品と比較し、約 3.5 倍以上の蛍光強度が得られることが示されています。
使用例
CF™ 680 標識二次抗体を用いた染色
HeLa 細胞を、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)、二次抗体に CF™ 680 標識 Goat Anti-Mouse IgG を用いて染色しました。データはオリンパス社の水銀ランプを光源とする顕微鏡により、Cy5 フィルター、CCD カメラ、Image-Pro Express software を用いて検出しました。
価格表
CF™ 680R
製品説明
CF™ 680R 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
価格表
CF™ 750
製品説明
CF™ 750 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
CF™ 750 の安定性の比較
CF™ 750 および各社蛍光色素に太陽光を 30 分間照射しました。スペクトルは、照射前後の励起スペクトルを示しています。CF™ 750 は照射後にも色素が安定であることが示されています。
黒:照射前、灰:照射後
CF™ 750 標識二次抗体の蛍光強度の比較
CF™ 750 および A 社、B 社の蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG の蛍光を日立分光蛍光光度計 F-4500 により測定しました。その結果、CF™ 750 標識二次抗体は、A 社および B 社蛍光色素標識二次抗体と比較し、高い蛍光強度を持つことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 750 標識二次抗体の S/N 比の比較
Jurkat 細胞を、一次抗体に CD3 に対する抗体と Isotype、二次抗体に CF™ 750 および A 社蛍光色素標識の Goat Anti-Mouse IgG を用い、BD LSR II フローサイトメーター(633 nmレーザー/780/60 nm PMT 検出器搭載)により蛍光強度を測定し、S/N 比を算出しました。その結果、CF™ 750 標識二次抗体は高い S/N 比を得ることが示されています。
使用例
CF™ 750 標識体を用いた in vivo イメージング
CF™ 750 で標識したアバスチン®をマウスに静脈注射し、24 時間後と 96 時間後に IVIS イメージングシステムを用いて検出しました。腫瘍部位に時間経過とともに高濃度で集まってきていることが体外から測定できました。このことより、近赤外色素 CF™ 750 が in vivo イメージングに適することが示されています。
価格表
CF™ 770
製品説明
CF™ 770 標識二次抗体の励起/蛍光スペクトル
CF™ 770 標識二次抗体の蛍光強度の比較
HeLa 細胞のライセートを 2 倍ずつ希釈し、アクリルアミドゲルで電気泳動後、ニトロセルロース膜に転写し、一次抗体に抗 α-チューブリン抗体(マウス)と抗 COX IV 抗体(ラビット)、二次抗体に以下の蛍光色素標識抗体を同一濃度で使用し染色しました。
CF™ 770 標識 Goat Anti-Mouse IgG
F 社蛍光色素標識 Goat Anti-Mouse IgG
CF™ 680 標識 Goat Anti-Rabbit IgG
F 社蛍光色素標識 Goat Anti-Rabbit IgG
膜を乾燥後、蛍光検出は LI-COR Biosciences 社の Odyssey® Infrared Imaging System により測定しました。その結果、CF™ 色素標識二次抗体は F 社製品と比較し、約 3.5 倍以上の蛍光強度が得られることが示されています。
価格表
CF™ 790
価格表
※記載の内容は、'16年11月現在の情報に基づいております。
※ご所属などの情報は、データご提供時の情報に基づいています。