国内研究者使用例

国内研究者使用例

MSへの適応

 

データご提供:近畿大学農学部 応用生命化学科 森山 達哉 准教授 吉村 征浩 博士

 

 

実験概要

WIDE RANGEゲル調製用緩衝液(ナカライテスク 製品番号07831-94)のMSへの適応を確認するために、Laemmli法アクリルアミドゲルとWIDE RANGEゲル調製用緩衝液を用いたアクリルアミドゲルでBSAを泳動し、ゲルネガティブ染色キット(ナカライテスク 製品番号16660-41)により染色したゲルから切り出したタンパク質のバンドをIn-Gel Tryptic Digestion Kit(Thermo SCIENTIFIC社)を用いて、還元、アルキル化したのち、30℃にて一晩、トリプシンで処理した。
トリプシン消化されたペプチドを脱塩後、LTQ-XL(Thermo SCIENTIFIC社)を用いて、MALDI-MS解析を行った。

 

MSの条件

MALDI-MS
matrix: 2,5-Dihydroxybenzoic Acid(DHB)
mode: positive mode
range: m/z 800-4000
Laser energy: 30µJ

 

 

実験結果

Trypsinized Bovine Serum Albumin Peptide MS Fingerprint

 

 

 

使用者の評価

WIDE RANGEゲル調製用緩衝液を添加したゲルにおいても、Laemmli法アクリルアミドゲルと同様のペプチドピークが同程度のイオン強度で検出された。
Laemmli法アクリルアミドゲルと全く同等の操作・状況で各工程が実施でき、ゲルの切り出し、アルキル化、ペプチド断片の溶出なども全く差がなかった。
また、Laemmli法のアクリルアミドゲルと比較し、WIDE RANGEゲル調製用緩衝液を用いたゲルは、ゲル強度が高くなることから、取り扱いが容易であった。

 

 

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※記載の内容は、'14年1月現在の情報に基づいております。

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