リーズナブルな価格のフラッシュカートリッジSantai Technologies 社 SepaFlash Cartridge
本製品は、Santai Technologies 社が製造販売しているフラッシュカートリッジです。同社は、本社が中国にあり、カナダやインドにも拠点をもつケミカルメーカーです。同社は医薬品、天然物、ファインケミカル、石油化学における化合物の分離・精製で使用するフラッシュカートリッジをお求めやすい価格で各種取りそろえています。
会社紹介動画
特長
- 粒度がそろった高純度シリカゲル(中性)を使用
- 高い Lot 間の再現性
- 多くのシステムで使用可能
- リーズナブルな価格でご提供
製品説明
① 粒度がそろった高純度シリカゲル(中性)を使用
破砕状シリカゲルの粒子径(25 ~ 40 µm、40 ~ 63 µm)、球状シリカゲルの粒子径(20 ~ 45 µm)をラインアップしています。
■ 破砕状シリカゲル 40 ~ 63 µm
■ 球状シリカゲル 20 ~ 45 µm
② 高いLot 間の再現性
Lot 間差も少なく、高い再現性を示します。
Column | SepaFlash Standard Series Cartridge 120 g | ||
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Mobile phase | Hexane / Ethyl Acetate = 80 / 20 | ||
Flow rate | 85 mL/min | ||
Detection | UV 254 nm | ||
Sample | Acetophenone p-Methoxyacetophenone |
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Sample size | 1.5 mL |
装置適合性
SepaFlash クロマトグラフィー用カートリッジは、多くのシステムに適合します。
メーカー名 | システム名 | ||
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Biotage | Isolera, FlashMaster II | ||
Moritex (Shoko Science) |
Purif®-α2, Purif®-compact | ||
Teledyne Isco | CombiFlash Rf CombiFlash Companion CombiFlash RETRIEVE CombiFlash Optix |
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Yamazen | Smart Flash EPCLC W-Prep 2XY | ||
BÜCHI(Grace) | Reveleris System, Sepacore® | ||
Interchim | puriFlash |
Purif® は昭光サイエンス株式会社の登録商標です。
CombiFlash はテレダイン・インスツルメンツ・インコーポレーテッドの登録商標です。
Sepacore® は Büchi Labortechnik AG の登録商標です。
製品ラインアップ
Santai Technologies 社では、使用用途・分析対象化合物の物性に応じたさまざまな製品をラインアップしています。
固定相選択フロー
図: 化合物の官能基、極性による分類
① カートリッジシリーズラインアップ
Santai Technologies 社では、用途に応じた 5 種類のシリーズをラインアップしています。
カートリッジシリーズ一覧
シリーズ | 特長 | カートリッジ 接続(In) | カートリッジ 接続(Out) | |
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Standard Series | 汎用性の高いカートリッジ | Luer-Lock | Universal Luerslip fitting |
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iLOK-SL Series | Twist-Cap タイプ、直接サンプル注入可 | Luer-Lock | Luer-Lock | |
HP Series | 耐圧性に優れたカートリッジ、高分離・高負荷量を実現 | Luer-Lock | Luer-Lock | |
E Series | さらにリーズナブルな価格 | Luer-Lock | Universal Luerslip fitting |
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Bonded Series | 化学修飾した担体採用、用途に合わせたラインアップ | ※各種カートリッジに充填 |
カートリッジシリーズ選択フロー
各種充填剤を用途に応じたカートリッジに充填して提供しています。ただし、充填剤の種類により、充填可能なカートリッジタイプは異なります。詳細は Santai Technologies 社 Web site をご覧ください。
② カートリッジサイズラインアップ
化合物の精製量に応じたカートリッジサイズをラインアップしています。精製量に応じて選択してください。ただし、カートリッジのタイプ、充填剤の種類により、カートリッジサイズは異なります。詳細は Santai Technologies 社 Web site をご覧ください。ここでは、SepaFlash Standard Series(破砕状シリカゲル、粒子径 40 ~ 63 µm)について紹介します。
SepaFlash Standard Series
(破砕状シリカゲル、粒子径 40 ~ 63 µm、細孔径 60 Å、表面積 500 m2/g、pH 6.5 ~ 7.5)
メーカー 製品番号 | カートリッジ サイズ | サンプル 負荷量 | 推奨流速 (mL/min) | カートリッジ長 (mm) | カートリッジ内径 (mm) | 最大耐圧 |
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S-5101-0004 | 4 g | 4 mg ~ 0.4 g |
15 ~ 40 | 105.8 | 12.4 | 300 psi (20.7 bar) |
S-5101-0012 | 12 g | 12 mg ~ 1.2 g |
30 ~ 60 | 124.5 | 21.2 | 300 psi (20.7 bar) |
S-5101-0025 | 25 g | 25 mg ~ 2.5 g |
30 ~ 60 | 172.7 | 21.3 | 300 psi (20.7 bar) |
S-5101-0040 | 40 g | 40 mg ~ 4.0 g |
40 ~ 70 | 176.0 | 26.7 | 300 psi (20.7 bar) |
S-5101-0080 | 80 g | 80 mg ~ 8.0 g |
50 ~ 100 | 246.8 | 30.9 | 200 psi (13.8 bar) |
S-5101-0120 | 120 g | 120 mg ~ 12 g |
60 ~ 150 | 264.6 | 36.2 | 200 psi (13.8 bar) |
S-5101-0220 | 220 g | 220 mg ~ 22 g |
80 ~ 220 | 203.7 | 60.1 | 150 psi (10.3 bar) |
S-5101-0330 | 330 g | 330 mg ~ 33 g |
80 ~ 220 | 275.0 | 60.4 | 150 psi (10.3 bar) |
S-5101-0800 | 800 g | 800 mg ~ 80 g |
80 ~ 160 | 382.9 | 78.2 | 100 psi (6.9 bar) |
S-5101-1600 | 1,600 g | 1.6 g ~ 160 g |
100 ~ 200 | 432.4 | 103.8 | 100 psi (6.9 bar) |
S-5101-3000 | 3,000 g | 3.0 g ~ 300 g |
100 ~ 200 | 509.5 | 127.5 | 100 psi (6.9 bar) |
③ 固定相ラインアップ
シリカゲル担体以外にシリカゲルに化学修飾した担体も数多くラインアップしています。
固定相一覧
充填剤名 | 固定相 | 用途・物性 | ||
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Silica | 順相モードで最も汎用的に使用される担体です。非イオン性極性有機化合物に適します。 微粒子シリカゲルは、高分離能や高負荷量能を有し、異性体などの分離に適します。 | |||
Amine | 一般的に逆相モードで分離する塩基性化合物を順相モードで分離するのに適した担体です。 | |||
Diol | 低極性~中極性化合物の分離に困った場合に推奨する担体です。他の順相モードのカートリッジと比べて保持が大きい傾向を示します。 | |||
Cyano | 中極性~高極性化合物に適した担体(順相、逆相双方の分離モード使用可能)です。シアノ基のわずかな疎水性により異なる選択性を示します。 | |||
C18 | 中極性~高極性化合物の分離に適した逆相モードの担体です。 | |||
C8 | 中程度の疎水性化合物に適した逆相モードの担体です。C18 で保持が大きい場合に適します。 | |||
C4 | C18 や C8 と比較し、非極性化合物に対し保持が小さい傾向を有する担体です。イオンペア法や生体高分子の分離に適します。 | |||
Phenyl | 芳香族化合物に対して他の担体と異なる分離挙動を示す傾向を有する担体です。芳香環を有する化合物(ペプチドやタンパク質も含む)の分離に適します。 | |||
Phenyl-Hexyl | Phenyl タイプよりも疎水性が高い担体です。C4 や C18 では分離不十分の芳香族化合物の分離に適します。 | |||
ARG | さまざまな親水性化合物分析に適した担体です。アミノ酸、ペプチド、ビタミン、核酸など極性化合物の分離に適します。 | |||
SAX | イオンクロマトグラフィーやイオン交換固相抽出用途として用いられる強陰イオン交換担体です。特に弱酸性化合物のキャッチ & リリース法での分離に用いられます。 | |||
SCX | 塩基性化合物やその他塩基性官能基を有する化合物(弱塩基性のアニリン類、ホウ化水素化合物類、Ni や Ag など金属を含む)のスカベンジャーとして用いられる担体です。 |
FAQ
シリカフラッシュカートリッジについて | ||||||||
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Q1 | メタノールの使用について | |||||||
A1 | 順相用フラッシュカートリッジの場合、メタノール含量が 25% 以下での使用を推奨します。 | |||||||
Q2 | 極性溶媒の使用について | |||||||
A2 | 極性溶媒(DMSO、DMF、THF、TEA など)は、移動相に対し 5% 以下での使用を推奨します。 | |||||||
Bond シリーズフラッシュカートリッジについて | ||||||||
Q1 | C18 フラッシュカートリッジのプレコンディショニングについて | |||||||
A1 |
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保存方法と再利用について | ||||||||
Q1 | シリカフラッシュカートリッジについて | |||||||
A1 | 本製品シリカフラッシュカートリッジは、ディスポーザブルプレパックカートリッジとして使用を推奨します。ただし、適切に処理することで、性能低下を抑え再利用できます。 < 再利用のための処理方法 >
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Q2 | C18 フラッシュカートリッジについて | |||||||
A2 | 適切に処理することで、再利用可能です。 < 再利用のための処理・保存方法 >
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サンプル注入方法について | ||||||||
Q1 | インジェクション方法について | |||||||
A1 | Santai Technologies 社は、インジェクション専用カートリッジをラインアップしていません。インジェクション方法は、以下 2 種を推奨します。
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価格表
Standard Series(Closed-Top タイプ)
iLOK-SL Series(Twist-Cap タイプ)
すべてのラインアップについては Santai Technologies 社 Web site をご覧ください。
※掲載内容は予告なく変更になる場合があります。
※掲載価格は 2021 年 1 月現在のものです(消費税は含まれていません)。