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弊社研究員が、新アミノ酸分析研究会 第 12 回学術講演会にて「優秀発表賞」を受賞しました。

2022 年 12 月 9 日(金) 大田区産業プラザ PiO にて開催された新アミノ酸分析研究会 第 12 回学術講演会にて、弊社 研究部分離精製研究課 研究員が「優秀発表賞」を受賞しました。

受賞タイトルは「光学分割ラベル化剤 D-FDLDA を用いたアミロイドβ中のアスパラギン酸残基のラセミ化・異性化の同定」で、アミロイドβのラセミ化(DL-form)・異性化(DL-iso-form)を分離・識別する新たな手法を提案したものです。アルツハイマー病は、アミロイドβが脳内で異常凝集し沈着した老人斑と呼ばれるシミが原因の 1 つと考えられています。これまでの研究でアミロイドβの 1、7 および 23 残基目のアスパラギン酸のラセミ化および異性化が凝集を促進し、細胞毒性を高めていることが報告されており、これまでラセミ化・異性化を分離・識別する手法がいくつか提案されてはいましたが、いずれも課題があるものでした。今回発表した分離手法は、アルツハイマー病の研究への寄与も期待されます。

なお、本研究は京都大学大学院 薬学研究科 創発医薬科学専攻 システムケモセラピー・制御分子学分野との共同研究によるものです。

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