国内研究者使用例
ヒトiPS細胞(414C2株)の凍結保存
データご提供:京都府立医科大学大学院 医学研究科佐藤 貴彦 助教
実験概要
凍結保存後の生存率が低いとされる、iPS細胞をCell Reservoir One(ガラス化法用)で凍結保存を行い、性能を検証した。
実験方法
<使用した細胞凍結保存液>
①A社 ガラス化法用凍結保存液 +Y-27632
②弊社 Cell Reservoir One(ガラス化法用)+Y-27632
③B社 緩慢法凍結保存液
④B社 緩慢法凍結保存液+ Y-27632
⑤弊社 緩慢法凍結保存液
⑥弊社 緩慢法凍結保存液+ Y-27632
<使用したヒトiPS細胞株>
414C2株(エピソーマルベクターにより樹立したヒトiPS細胞株)
<保存期間>
2ヶ月間液体窒素による気相保存
<コロニー数評価>
6ウェルプレートにそれぞれの保存液で保存したヒトiPS細胞を起こして、ヒトiPS細胞培養条件(ReproCell社ヒトES細胞用培地を使用、始めの48時間はY-27632添加し、その後Y-27632無添加)にて1週間培養を行った。その後、アルカリホスファターゼ染色(StemGent社キット)にて、コロニー数により評価した。
実験結果
使用した保存液 | 保存法 | コロニー数 |
---|---|---|
① | ガラス化法用 | 278個 |
② | 269個 | |
③ | 緩慢凍結法 | 38個 |
④ | 71個 | |
⑤ | 15個 | |
⑥ | 26個 |
使用者の評価
Cell Reservoir One(ガラス化法用)は、生存率が緩慢凍結法と比べると高いことから、ヒトiPS細胞の保存に適している。また、A社製品と比べると保存液の粘度が低いため、扱いやすいと感じた。
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※記載の内容は、'15年4月現在の情報に基づいております。