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【論文掲載】弊社発表の論文が「Analytical Sciences」に掲載されました。

この度、弊社コスモシール RNA-RP1 カラムを用いた、長鎖核酸の分離における実験手法の論文が、「Analytical Sciences」に掲載されました。長鎖核酸は COVID-19 ワクチンに使用されている RNA と同程度の長さのものを用いており、本論文がご研究者の方々の参考になれば幸いです。

論文名:

Separation of long-stranded RNAs by RP-HPLC using an octadecyl-based column with super-wide pores

著者名:

Tomomi Kuwayama, Makoto Ozaki, Motoshi Shimotsuma, Tsunehisa Hirose

誌名:

Analytical Sciences DOI: https://doi.org/10.1007/s44211-022-00253-w

概要:

本論文では、長鎖の核酸分離用カラムであるコスモシール RNA-RP1 カラムを用いて、COVID-19 のワクチンにも使用されているような数千塩基の長鎖 RNA を分離する方法についてまとめました。本カラムを用いた際の長鎖 RNA の分離に適した移動相や分析温度、グラジエント条件など長鎖 RNA の分析を実施する方々に向けた情報などが掲載されています

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上記に示すように、in vitro 転写で合成した 3.0 knt と 4.8 knt の ssRNA を電気泳動で確認したところ、鎖長と一致するマーカーの位置にバンドが確認され、純度良く合成できているように思われました。しかしながら、コスモシール RNA-RP1 を用いて HPLC 分析したところ、目的物とは別に不純物由来のピークも多数確認されました。このことから、電気泳動により分離することが難しい長鎖 RNA 中の不純物も弊社カラムを用いた HPLC 分析で分取精製することが期待できます。

▼ 本論文で使用されたカラム
COSMOSIL RNA-RP1 Packed Column