3年目の座談会
※所属部署はインタビュー当時のものです。(2023年12月収録)

  • S.N.
    S.N.
    経営学部卒
    2021年入社

    所属 本社営業部
  • Y.N.
    Y.N.
    総合生命科学部卒
    2021年入社

    所属 関西営業部
  • K.H.
    K.H.
    獣医学研究科博士課程修了
    2021年入社

    所属 関西営業部
  • Y.O.
    Y.O.
    理工学部卒
    2021年入社

    所属 製造部
  • M.O.
    M.O.
    フロンティアサイエンス
    研究課博士課程修了
    2021年入社

    所属 研究部
  • A.T.
    A.T.
    工芸科学研究科博士課程修了
    2021年入社

    所属 研究部
  • T.N.
    T.N.
    理学研究科修士課程修了
    2021年入社

    所属 製品企画開発部
  • M.K.
    M.K.
    生命環境科学研究科修士課程修了
    2021年入社

    所属 製品企画開発部
※所属部署はインタビュー当時のものです。

ナカライに入社を決めた理由や今の業務を教えてもらえますか?

Y.O.Y.O.
大学時代に行った数々の実験や研究では、ナカライの試薬を実際に使っていたことに加え、実験や研究において必要不可欠な試薬を様々な企業様より提供されていたことに有難みを感じていました。そこで、試薬を日々提供されていた私が、今後はたくさんの顧客や研究者へ試薬を提供する側になり、科学技術の発展に貢献したいと思ったので入社を決めました。また、所属している研究室にナカライの社員の方が営業や納品に来られており、他社と比べていつも礼儀正しく笑顔で挨拶をしてくださるので、社風の良さを感じていたことも決め手となりました。
Y.N.Y.N.
飲食店でアルバイトをしていたので、最初は漠然と飲食関連で働こうと思っていました。しかし、所属していた理系の研究室の教授の勧めでナカライのインターンを受けてみたところ、こういう業種・職種もあるのかと興味を持ち、さらにメーカー兼商社という点でお客様にとって一番近い存在として営業できる点が面白そうだったことと、飲食店で培ったコミュニケーション力と大学で勉強した知識を活かして全力で営業をやってみたいと思ったので、選考に進み、その後入社を決めました。
入社1年目で高額機械を販売することができたのですが、承認ルートや書類手続き、納入関連など知らないことが多くてとても苦労しました。わからないことは周りの方々にすぐに聞ける環境でしたので、メーカーの担当者様や上司、先輩のサポートのおかげで、なんとか納品をすることができました。今だから笑って話せますが、納入場所までに急で足の踏み場が狭い階段があり、重たい機械をどうやって人力で運ぶのか、試行錯誤したことが「多角的に考える」訓練になったと思っています。
S.N.S.N.
会社を選ぶ際には、その会社の雰囲気が自分にマッチするかどうかをとても大切に考えており、説明会や面接でお会いした社員の方々がみんな優しくて明るかったので入社を決めました。内定者懇親会で初めて顔を合わせた同期の中には、理系の国公立や修士・博士の学生もいたので、文系・私学の自分からは超エリート集団に見え、最初はとても不安に感じていました。しかし、人事の人や同期と話をするうちに、人柄や経験値、考え方、熱量などを総合的に判断してくれていたことに気づき、帰る頃にはすっかり打ち解けることができました。
入社後はお客様や先輩たちが話している単語も初めて聞くことばかりで意味が分からず、とにかくメモをしまくって覚えていました。わからないことだらけの私には同期達が常に寄り添ってくれ、分からないことや知らないことがあるとお互いに教え合ったり、仕事に対する熱い想いや向上心を語り合ったりしているので、ここまでこれたのだと思います。同期には本当に感謝しています。
K.H.K.H.
様々なメーカーの営業の方と同行する際に、同期の営業2人の頑張りを聞くことが多く、負けていられないと感じています。文理は知識の違いというよりも単語に聞き馴染みがあるかどうかですし、一概に理系だと言っても専門分野が違えば全く分からないので、文理の差はあまりないと思います。実際に僕の上司は文系ですし、ナカライの営業本部で役職についている方は文系の方も多いです。それよりも、お客様やメーカーの方との信頼関係がきちんと構築されているかどうか、誠実さやコミュニケーション力の方が大切だと思いますので、文系の方でも最初の1~2年のとっつきにくさは、いかようにもカバーできると思います。
S.N.S.N.
確かに、この3年間で様々なことを覚えてこれましたし、同期に実験器具の使い方から実験手法など手取り足取り教えてもらいました。特にKさんには僕のお客様のところでの高速電気泳動のデモ実演にも同行してもらったりしました。Kさんは理系(修士)なので、同行を通してお客様に説明されている製品の詳細や実験手法について勉強になりましたし、お客様の悩みや疑問点もその場ですべて解決されていました。おかげさまでKさんに同行してもらった案件はすべて受注となり、有難い限りです。
M.K.M.K.
お褒めいただき恐縮ですが、自分の詳しい分野の内容について、営業部の社員に対して専門用語を多用して説明していました。研究の方との打合せで自分の専門外のことで困ったとき、自分も同じことを営業の方々にしてしまっていたことに気づくことができました。
それ以降は、如何にかみ砕いて伝えていくか気をつけていますが、ある一定の知識のある人も退屈しないように、製品の特徴や広報物でのポイントなども併せて伝えるように工夫しています。
入社1年目までは、学会と商用展示会のブースには、自社製品や輸入品等関係なく、とにかくありとあらゆる製品のパンフレットを並べていました。しかし、それでは訴求性に欠けると思い、この学会にはこの製品をPRする等と、重点製品を絞ることを提案したところ、上司も面白がって採用してくれました。3年目となった先日、高速泳動のデモを学会で実演したのですが、見学の方が隣のブースや通路にあふれてしまうほど盛況となりました。企画会社の方に注意され、周りにもご迷惑をおかけしてしまって反省しているものの、受注にもつながりましたので、次回に向けて改善点を考えているところです。
T.N.T.N.
ナカライのことは、マイナビの合同会社説明会に参加して初めて知りました。その後、インターンと会社説明会に参加し、そこで出会った人事の方や社員の雰囲気が優しく、柔らかい印象で、このような社風の会社で働きたいと思い入社いたしました。現在、担当する業務の一つに、実験動画の作成があります。当社は公式YouTubeチャンネルを持っており、バイオ関連の動画はたくさんあげているのですが、クロマト関連の動画は少なく、分析方法に関する問い合わせがたくさんきます。文章や口頭でお伝えするのが難しいので、動画で視覚的に理解してもらえるように撮影・編集をしています。さらに、研究部が学会で発表されるポスターに実験動画のQRコードをつけることで、発表内容をより分かりやすくし、かつ該当する製品をアピールしています。
M.O.M.O.
大学・大学院(修士・博士)での7年間の研究を通し、現場で求められるニーズを理解したうえで研究開発の根幹を担う製品の開発業務に携わることができる点に魅力を感じたことから入社を決めました。
入社当初は製品開発がしたかったのですが、現在は研究部で開発した自社品を用いた、新規分析技術の確立やそれらを学会や論文で発表するといったPR活動を担当しています。難しいと感じるのは、既存製品を使用した新しい用途方法を見いだしていく仕事であるため、世の中にはまだない技術を出していく発想力が必要で、日々のインプットが欠かせないところです。
Nさんの説明とも重複しますが、分析方法などの質問に対して文字で説明するのが難しいので、動画にナレーションを入れてもらったり、いかに分析時の操作方法を分かりやすく視覚化するのかをNさんと一緒に試行錯誤しています。
学会発表も何度かさせてもらっていますが、有難いことに分析会社や大学の先生などからコラボのお話をいただき、現在は共同研究を何件か掛け持ちしています。
今後は、コロナワクチンにも使用されているRNAや抗体の分析に関する知見が当社は少ないので、データを集めながらバイオ・製薬方面に売り込んでいけるアプリケーションデータの取得や製品開発をしたいと思っています。
A.T.A.T.
大学4年生から大学院までの6年間、HPLCカラムの研究をしていたため、これまでにない分離特性を持つカラムの開発に携わりたいと考えたためです。
例えばナカライのCOSMOSIL C18-MS-IIというカラムは2種類の能力で物質を分離しますが、これに対し、まったく別の能力が働くカラムや、ある能力を取り除いたカラムを開発できれば、まったく別の分離特性が現れ、これまで達成できなかった分離が達成されたりします。例えば、COSMOSIL PBrカラムは別の能力を働かせたカラムですので、他社にはない特徴的な製品となっています。また、分析に不利に働く作用もあるため、それを今以上に高度に取り除くことができればさらに特徴的な製品が生まれますので、難しい課題ではあるもののチャレンジしがいがあります。
現在は製品企画開発を担当しています。他社はどのような売り出し方をしていて、それに対していかに自社の優位性を示してブラッシュアップしていくのか考え、自社の技術を発展させています。
学生時代の研究では、2~3回再現できる技術で一定の評価がされるのに対し、ビジネスの場では製品を同じクオリティで、人や設備が変わっても同じ手順で、何十年も作り続けられる技術が求められるので、ここが難しいと感じています。

今後の目標を教えてもらえますか?

T.N.T.N.
昨年までは国内市場をターゲットとし、自社製品を用いたデータを取得するアプリケーション開発課に所属していましたが、今年度から海外への自社製品販売に加え、海外に通用する製品を開発するための活動をしている国際開発課に異動になりました。海外の市場を知らないので、情報収集をし、語学力(社内の英語講座を3年連続で受講中)を今よりももっとつけて、数年後、海外で学会発表や展示会の展示員をしたいです。
K.H.K.H.
お客様とすぐに打ち解けられる同期の営業2人を尊敬しているのですが、僕もお客様ともっと仲良くなりたいです。
というのも、ナカライはメーカーでもあり商社でもあるので提案できる製品の幅が広いからこそ、お客様が欲しいものや困っていること、次にどんな展開を考えておられるのかを教えてもらえる関係だと、お客様に喜んでいただけるような提案ができるようになるからです。
Y.N.Y.N.
確かに、ご挨拶する程度のお客様と、プライベートのことも話せる仲の良いお客様では、こちらの提案に耳を傾けてくれる度合いは全く違うと感じています。
M.O.M.O.
研究データを取得しながら、技術営業のような仕事もしているので、ナカライの分析のスペシャリストと言われるような存在になりたいです。また、例えばあの人に聞いたら良いよと言われたり、販売につながったりするデータを各方面に出せるような、営業活動のキーパーソン的な存在になっていたいです。
A.T.A.T.
何年先であっても同じデータを出し続けなければならないので、技術を未来につなげていくこと、そして自分にしか作れなかったものを国内外問わずに製品として生み出していきたいです。
M.K.M.K.
役員から「あなたにしかできないことを見つけなさい」と言われているものの、今はまだ見つかっていないので、これはできると自分自身で言える唯一無二のものを見つけたいです。営業との関わりが多いので、関西だけではなく、関東や仙台、九州等の営業の方たちからも気軽に聞いてもらえるような人でありたいです。

所属部署の雰囲気を教えてもらえますか?

Y.O.Y.O.
僕が配属された製造2課では自分の次に若い人は40代の上司だったのですが、コミュニケーションの壁は最初から全く感じておらず、先輩からもいろんな声がけをしてもらっており、一人で悩むということはないですし、とても働きやすい環境です。
次の年から、製造2課には2年連続で新卒が1名ずつ入社してくれて後輩が増え、活気が良くなってきたと思っています。
また、Nさんの結婚祝いを同期でサプライズでするなど、同期の絆が深まってきているなと感じています。
K.H.K.H.
神戸営業所は上司と先輩ばかりなのですが、所長も係長もフランクに何でも教えてくれる環境です。2023年5月に30代前半の方(営業経験では先輩ですが、社歴的には後輩)が入社され、私が元々担当していたエリアをその方に引き継いだこともあり、社内での会話がとても増え、より楽しく過ごしています。
Y.N.Y.N.
京都営業所は物流倉庫と同じ敷地内にあるため、物流担当の方々には日頃から私達の納品物の検品や配送業務でお世話になっており、皆さん気兼ねなく話して下さる方ばかりです。また、臨時で無理を言ってご対応いただく場合もあるので、常日頃からたくさん話をするようにして、より良い関係作りを心掛けています。外出する際には必ず声をかけるようにしているので、上司からは誰とでもすぐに打ち解けられるし可愛がってもらっているよねと言われており、人事評価制度の「部門内外で良好な関係を構築している」という項目では満点評価をいただいています。
M.K.M.K.
上司とは仕事からプライベートのことまで何でも話せる関係です。また、社内の方とはいつ何時、仕事で絡むことになるのか分からないので、笑顔での挨拶を心がけています。先日も、各営業所にサンプルを発送したのですが、「こっちよりこっちの箱の方が使いやすいよ」とか、「こんな便利グッズがあるよ」とか教えてもらえたり、発送作業を手伝ってくれたり、優しい人ばかりでとても助かっています。
A.T.A.T.
上司の専門分野が同じなので、技術者としてリスペクトしています。上司と共同研究もしているので任されることも多いのですが、困ったときにはいつも親身に相談にのってくれるうえに、アドバイスやフィードバックがとても的確で、ブレイクスルーにつながることも多々あります。また、器具を洗っている時とか、実験の区切りがついたときにどちらともなく雑談が始まるのですが、どちらかの作業が始まると会話がふと終わるので、良い息抜きと頭の切り替えになっています。
T.N.T.N.
以前の部署では定例ミーティングはなく、自分のタイミングで相談をしておりましたが、今は課のみんなで集まって進捗を報告する定例ミーティングがあるので、とても相談がしやすくなりました。自分はどちらかというとネガティブな思考をしてしまうのですが、ミーティングではいつもポジティブな言葉をかけてもらえるので、とても有難いです。

文系で営業希望の就活生に応援メッセージをいただけますか?

S.N.S.N.
Hくんが言っているように最初は文理の壁は感じると思いますが、慣れてくれば前にも聞いた単語が増えてきますし、質問をすれば上司や先輩が丁寧に教えてくれるので、その人の頑張りと性格にもよるものの、きっと壁は乗り越えられます。
私は、もっと良いものを提案できるようになりたいので勉強させてくださいという姿勢と感謝の気持ちを常に持ってお客様に接しています。そのおかげなのか、実験の手を止めてでも教えてくれるお客様にたくさん出会えるようになり、とても有難いと思っています。
また、お客様からの問い合わせ数が増えてくるとそれだけ信頼してくれるという喜び・嬉しさにつながるので、どんどん営業の仕事が面白くなってきています。
今は、エリアの歴代売り上げ1位を目指しているのですが、お客様や同期に恵まれているので、日々の営業活動を大切にしながら今年度に達成したいです。
なので、難しく考えすぎずに文系の営業でも努力次第で活躍できるよと、入社時の自分や就活生に言ってあげたいです。