News & Topics

【論文掲載】弊社発表の論文が「Analytical Biochemistry」に掲載されました

この度、弊社製品の コスモシール PBr カラムを用いた研究内容の学術論文が、「Analytical Biochemistry」に掲載されました。

論文名:
Separation of nicotinamide metabolites using a PBr column packed with pentabromobenzyl group modified silica gel

著者名:
Makoto Ozaki, Motoshi Shimotsuma, Tsunehisa Hirose

誌名:
Analytical Biochemistry. 2022, 655, 114837.

DOI: 10.1016/j.ab.2022.114837

概要

本論文では、C18 カラムでは分離することが難しい、高親水性の 11 種類のニコチンアミド代謝物を、弊社の コスモシール PBr カラムを用いることで、11 種類全ての化合物を非常に簡単な分離条件でベースライン分離することに成功しました(Fig. 1)。また、食品中に含有している老化防止やがんの抑制に作用することで知られているニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)などの代謝物を、不純物由来のピークとは分離して検出することができました。食品や細胞内に含有している、親水性の高い代謝物などの分析に コスモシール PBr カラムを用いることで、C18 カラムでは分離困難な化合物も分離改善することが期待できます。

C18_PBr_11Nicotinamide.png

Fig. 1 C18 と PBr カラムを用いた 11 種類のニコチンアミド代謝物の分離

本論文で使用したカラム

本論文の解説

C18(ODS)カラムでは分離困難な親水性化合物(ニコチンアミド代謝)の一斉分離