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研究者の使用例などCOSMOGEL IEX Type Q 他社カラムとの比較例

コスモゲル IEX シリーズでは、タンパク質分離用イオン交換カラムとして精製用、精密分析用、高速分析用の 3 種類をラインアップしています。その中で、精製用カラムは、高分離能・高負荷量が特長として挙げられます。 今回、分離性能および分析圧力について他社カラムとの比較データをご提供いただきましたので、紹介します。(コスモゲル IEX シリーズはこちら)

(1)他社カラムとの分離性能比較

コスモゲル IEX Type Q および N 社製カラムを用い、同一分析条件下で分析を行った。

分離性能比較

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コスモゲル IEX Type Q は、N 社製カラムに比べて優れた分離能を示すことがわかります。上記の結果から、夾雑物を多く含むサンプルにおいても高純度精製が期待できます。

(2)他社カラムとの分析圧力比較

コスモゲル IEX Type Q、Type Q-N および N 社製カラムを用い同一条件下で分析を行った。

分析圧力値の比較

データご提供:大阪大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 福山研究室 和田 啓 先生

カラム名 カラムサイズ 同一条件下の分析圧力値
COSMOGEL IEX Type Q 4.6 mm I.D. × 50 mm 2.1 ~ 2.5 MPa
COSMOGEL IEX Type Q-N 4.6 mm I.D. × 100 mm 5.3 ~ 6.8 MPa
Competitor N-1 5.0 mm I.D. × 50 mm 1.6 ~ 1.8 MPa
Competitor N-2 1 mL 0.5 ~ 0.7 MPa



 
分析圧力測定条件
移動相 A: 20 mmol/L Tris buffer(pH 8.3)
B: 20 mmol/L Tris buffer(pH 8.3) + 0.5 mol/L NaCl
B conc. 0%(0-13 min)0 → 100%(13-43 min)100%(43-53 min)
流 速 0.5 mL/min
温 度 8℃
検 出 UV 220 nm
装 置 ÄKTAexplorer 10 S
サンプル Trypsin Inhibitor from Soybean(1 mg/mL)
注入量 500 µL
※分析にご使用されるサンプルループなどの付属品に関しては種類により(装置本体よりも耐圧性が低く)ご使用いただけない場合があります。詳細は、各種取扱説明書をご確認ください。

コスモゲル IEX Type Q は、N 社製カラムに比べて分析圧力は高くなっていますが、上記条件で使用可能です。

<参考>各種カラム物性値(各社パンフレットから抜粋)

カラム名カラムサイズ平均
粒子径
平均
細孔径
最大
流速
限界圧
COSMOGEL IEX Type Q 4.6 mm I.D. × 50 mm 5 µm 1,000 Å 0.8 mL/min 以下 ✳ 1
COSMOGEL IEX Type Q-N 4.6 mm I.D. × 100 mm 5 µm Non-Porous 1.0 mL/min 以下 ✳ 2
Competitor N-1 5.0 mm I.D. × 50 mm 10 µm N/A 3.0 mL/min 以下 4 MPa
Competitor N-2 1 mL 15 µm N/A 10 mL/min 以下 1.5 MPa

✳ 1 コスモゲル IEX Type Qは、限界圧は設定していません。目安として流速 0.8 mL/min では、分析圧力は約 2 MPa 程度になります。
✳ 2 コスモゲル IEX Type Q-Nは、限界圧は設定していません。目安として流速 1.0 mL/min では、分析圧力は約 10 MPa 程度になります。

ÄKTAexplorer は、Cytiva として事業を行う Global Life Sciences Solutions USA LLC およびその関連会社の商標です。

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