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C18 カラムでは分離困難なカンナビノイドの逆相 HPLC 分析

2017 年に世界保健機構(WHO)が、大麻に含まれる酩酊作用をもたらさない成分であるカンナビジオール(CBD)に医療的有効性を認めて以来、世界各国で嗜好品大麻・医療用大麻の所持および使用に対して合法化が進み、それに伴って分析法の開発が求められています。

弊社の子会社である Nacalai USA, Inc. ではこれまで、CBD を始め、大麻植物に見られる主要な精神活性成分である Δ9-THC や Δ8-THC などのカンナビノイド類を C18 カラム以外の逆相カラムで分析しましたので、紹介します。

分析例「PBr カラムを用いた 11 種類のカンナビノイド混合物のプロファイリング」

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▼ 本データの詳細についてはこちら
CBDV, THCV, CBDA, CBD, CBG, CBGA, CBN, Δ9-THC, Δ8-THC, CBC, THC-Aの分析

▼その他のカンナビノイド類の分析例はこちら
代謝物の分析: CBD, CBN, Δ9-THC, Δ8-THCの分析
光学異性体の分離: キラルカラムを用いたカンナビノイドのエナンチオマー分離


【COSMOSIL(コスモシール)について】

コスモシールは、ナカライテスクが販売している HPLC 用パックドカラムのブランド名です。コスモシールは、逆相クロマトグラフィーで最も汎用的に使用されている C18 カラムをはじめ、さまざまな固定相カラムを幅広くラインアップしています。その中でも「分離不十分」と「保持が小さい」といった C18 カラムの課題を解決でき、かつ C18 カラムに近い感覚で使用できる製品を取りそろえているのがコスモシールの特長です。

▼コスモシールの製品情報はこちら

▼本研究で使用された製品は以下の通りです。

COSMOCORE 2.6Cholester:C18  カラムで「分離不十分」を解決するための逆相カラム
COSMOCORE 2.6PBr:C18  カラムで「保持が小さい」を解決するための逆相カラム
COSMOSIL CHiRAL 5A:光学異性体分離用カラム